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ロ長調(ロちょうちょう)は、西洋音楽における調のひとつで、ロ (B) 音を主音とする長調である。調号はシャープ5箇所 (F, C, G, D, A) である。
赤マスは一般に臨時記号により表される。
コードネーム | B | C♯m | D♯m | E | F♯ | G♯m | A♯m-5 | BM7 | C♯m7 | D♯m7 | EM7 | F♯7 | G♯m7 | A♯m7-5 | F♯9 |
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第9音 | G♯ | ||||||||||||||
第7音 | A♯ | B | C♯ | D♯ | E | F♯ | G♯ | E | |||||||
第5音 | F♯ | G♯ | A♯ | B | C♯ | D♯ | E | F♯ | G♯ | A♯ | B | C♯ | D♯ | E | C♯ |
第3音 | D♯ | E | F♯ | G♯ | A♯ | B | C♯ | D♯ | E | F♯ | G♯ | A♯ | B | C♯ | A♯ |
根音 | B | C♯ | D♯ | E | F♯ | G♯ | A♯ | B | C♯ | D♯ | E | F♯ | G♯ | A♯ | F♯ |
和音記号 | I | II | III | IV | V | VI | VII | I7 | II7 | III7 | IV7 | V7 | VI7 | VII7 | V9 |
和音は自然長音階で考えたもの。
その他のコードネームも実際の楽譜では異名同音的に変えられることがある。
クラシック音楽では曲の主調がロ長調なのは少なく、ロ短調の曲でその同主調として、またホ長調の曲で属調として現れることが多い。また、ポップ・ミュージックでは変ロ長調の曲で最後に半音上がってロ長調で終わるケースもある(島谷ひとみ「YUME日和」、YOASOBI「群青」、Mrs. GREENAPPLE「ライラック」など。)
ヴァイオリンでは音階に開放弦の音が一つしか含まれず主要三和音では倍音の響きが極めて乏しい。更に19世紀初期までの木管楽器ではクロスフィンガリングを多用したので響きの悪い調であった。
シャルパンティエは「耳障り」と述べている。マッテゾンは「敵対的で硬質な、不快な感じで、しかも何かしら絶望的な性質を持っている」と述べている。また「(18世紀当時は)この調を主調とする曲は大変めずらしい」と述べている。例外的にジェミニアーニの合奏協奏曲 (Op.3-5と7-6) やモンの弦楽のみの交響曲などにこの調を主調として書いたものがある。
他方、ピアノに代表される鍵盤楽器では五指の長さを考えると運指や演奏をし易い。短い親指小指は白色の鍵、長いほかの三指は黒色の鍵を打鍵演奏するのが無理な力を必要とせず、合理的である。ショパンが好んだ調で、生徒に音階 (Scale) を教える時にはロ長調からはじめたといわれている。このようなところから、ロマン派的な調とされる。とはいえども、調子記号の使用箇所が5箇所 (=A#,C#,D#,F#,G# 全ての黒鍵が用いられる)と多いので読譜は極めて難しい調の1つでもある。
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