トップQs
タイムライン
チャット
視点

ワウワウテナガザル

ウィキペディアから

ワウワウテナガザル
Remove ads

ワウワウテナガザル[3]学名Hylobates moloch)は、霊長目テナガザル科テナガザル属に分類されるサル。

概要 ワウワウテナガザル, 保全状況評価 ...
Remove ads

分布

インドネシアジャワ島固有種

形態

体毛は青味がかった灰色で、頭部の毛は暗い灰色または黒色をしている。他のテナガザルと同様、尾はなく体に比べ長い腕を持つ。平均体重は8キログラムである。

亜種

ワウワウテナガザルには2亜種が存在する[4]

  • ニシワウワウテナガザル(Western Silvery GibbonまたはWestern Javan Gibbon), Hylobates moloch moloch
  • ヒガシ(チュウオウ)ワウワウテナガザル(Eastern Silvery GibbonまたはCentral Javan Gibbon), Hylobates moloch pongoalsoni

生態

熱帯雨林の奥地に生息する。昼行性樹上性で、巧みに木を上り、森の中を腕わたりで移動する。

他のテナガザルと同じく、オスメスのペアを形成して生活し、縄張りを築き厳正に防衛する。ワウワウテナガザルの縄張りは比較的小さく、およそ42エーカー(17ha)である。メスは自分達の縄張りの範囲を主張するため、一日に数度大声で歌う。侵入者が発見されたときは、オスが大きな叫び声で侵入者を威嚇する。

食性は草食性で、果実を食べる。

平均して3年毎に、7か月の妊娠期間を経て1匹の子を出産する。子どもは約18か月授乳され、8歳程度で性成熟を迎えるまでは家族の一員として生活する。

人間との関係

最も絶滅の危機に瀕している霊長類の一種である。ジャワ島の開発が進み、ワウワウテナガザルの生活域はかつてないほど狭まってしまった。ある推計では、自然保護区に散在している個体を全て集めても、その数は2000に満たないという。いくつかの動物園で繁殖プログラムが実行されているが、この種の生存は危ぶまれている。

参考文献および訳注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads