トップQs
タイムライン
チャット
視点
一日摂取許容量
食品中の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量 ウィキペディアから
Remove ads
一日摂取許容量(いちにちせっしゅきょようりょう、英: Acceptable Daily Intake, ADI)とは、食品に用いられたある特定の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量を、体重1kgあたりで示した値をいう。単位はmg/kg bw/day,もしくはmg/kg 体重/日。日本語名称としては一日許容摂取量[1]とも許容一日摂取量[2]とも言う。
歴史
この概念は、1961年に欧州評議会によって初めて導入された。その後、国際連合の2つの機関である国際連合食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が運営する委員会、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)によって採用された 。
概念
ADIは、動物実験およびヒトの観察結果から算出された毒性影響が見られなかった最大の量であるNOAEL「無有害作用量」を算出し、それを安全係数で割って求める。
安全係数としては、一般にマウスやラットなど実験動物とヒトとの種の違いを考慮して10倍をとり、さらに個人差を考慮して10倍を乗じた100倍を用いる。ADIは通常、体重1kgあたりのmg数で示される[3]。
「許容量」ではあるが、これが限界で少しでも超えると直ちに悪影響が出るというものではなく、くだけた表現をするなら「いくら何でもこれくらいなら問題ないだろう」として許容すると定めた量を意味する。「ここまでは悪影響がない、これを超えると悪影響が出る」という量はAIDではなく、上記のNOAELが相当する。
NOAELの値の算出時に不確実性があるとされる場合、「100」以外の安全係数が使用されることもある。例えば、ADIがヒトのデータに基づいている場合、安全係数は通常「100」ではなく「10」となる。
ADIは、用量依存的な現象ではなく個人の反応であるアレルギー反応は考慮していない。 ADIが高いほど、その化合物はより多量を定期的に摂取しても安全であることを意味する。
意図せず混入した汚染物質やその他の化学物質については、TDI「耐容一日摂取量」が用いられる。 ADIの概念は、急性毒性とは対照的に、食品中の化合物(存在する、および/または添加されたもの)の反復摂取による長期曝露の毒性を示す尺度として理解できる。
Remove ads
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads