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万人の万人に対する闘争
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「万人の万人に対する闘争」(ばんにんのばんにんにたいするとうそう、羅: bellum omnium contra omnes、英: the war of all against all)とは、トマス・ホッブズが1642年の『市民論』(De Cive)、及び1651年の『リヴァイアサン』(Leviathan)での思考実験において、彼が考える自然状態における人間の有様を表すために持ち出した表現を言う[注釈 1]。
「万人の万人に対する戦い(闘い)」や「万人の万人に対する戦争」などとも訳される。
ちなみに、プラトンの後期対話篇『法律』第1巻 第3章 (626D) には、元ネタとも言える「(公的には)万人は互いに対して敵である」という表現が出てくる。
詳細
主著として有名な『リヴァイアサン』で書かれたフレーズと勘違いしている者も多いが、ラテン語による「bellum omnium contra omnes」のフレーズ自体は、ラテン語で書かれた前著『市民論』(De Cive)内で用いられたものである[2]。
『リヴァイアサン』においては、意味としては変わらないが、
...such a war as is of every man against every man. |
全ての人間の全ての人間に対するかのような闘争 |
といった表現で記述されている[3]。
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背景
これらの著書が書かれた当時は、清教徒革命の真っ只中であり、その野蛮で混乱した社会状況が、ホッブズのこのような人間観に影響を与えたと考えられる[要出典]。
脚注
関連項目
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