正弦関数の乗積展開を証明するには

として、恒等的に
であることを示せば良い。そのために
の対数微分

を考える。余接関数の部分分数展開

を用いて
となるから
は定数であり、
が得られる。
フーリエ級数を用いた証明
とし、区間
で定義された関数
を考える。
これを周期
で延長した関数のフーリエ級数は区間
において
に各点収束する。

を代入すると

ここで
をとる。
であるとき、
であり、また
は収束することから、
ワイエルシュトラスのM判定法より上式は
において一様収束する。よって上式は区間
において積分できる。

これより
が得られる。