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世界保健総会
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世界保健総会(せかいほけんそうかい、英: World Health Assembly、仏: Assemblée Mondiale de la Santé、略称:WHA・AMS)は、世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である。 毎年5月にスイスのジュネーブにあるパレ・デ・ナシオンで開催され、WHO事務局長の活動報告、予算案、新規加盟国の承認といった重要な議題を審議している。 第1回世界保健総会は1948年6月24日にジュネーブで開催され、この総会において世界保健機関の正式な発足が宣言された。
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加盟国の変遷と現況
第1回世界保健総会が開催された1948年当時の加盟国は55か国であった[1]。なお2025年現在、世界保健総会には国連加盟国193か国のうちリヒテンシュタインを除いた全加盟国に加えて、クック諸島およびニウエを含んだ194か国が加盟している[2][3]。 このほか準加盟国としてプエルトリコとトケラウの2地域が参加し、聖座、パレスチナ自治政府、マルタ騎士団、赤十字国際委員会、国際赤十字赤新月社連盟、サウスセンター、列国議会同盟の7団体がオブザーバー資格を有している。
総会の運営は「世界保健総会手続規則」に基づいて行われ[4]、議題は総会が前回選出した25名で構成される総会執行委員会(議長、副議長、各委員会の委員長および若干の代表団)によって決定される[4]。
中華民国(台湾)の参加

中華民国(台湾)は2008年から2016年までの8年間、チャイニーズタイペイの名義でオブザーバーとして世界保健総会に参加した[5][6]。世界保健総会は非国家主体のオブザーバー参加を認めているが、世界保健機関そのものへの正式加盟には世界的に国家として承認されていることを条件としている[7]。
ところが、台湾は2017年の第71回総会以降、中華人民共和国政府の圧力によって再び参加ができなくなっている[8]。台湾の再参加を支持している国にはアメリカ、オーストラリア、ドイツ、日本などが含まれる[9][10][11]。
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主な決議内容
1990年5月17日の世界保健総会において世界保健機関は、同性愛を疾病の分類から正式に除外し、国連およびWHOは同性愛を疾患や異常とはみなさなくなった[12]。 この決定はWHOが同性愛を治療対象とは見なさず、人間の性的指向の一つの正常な類型と位置づけたことを意味する[13]。
また2018年5月26日の第71回世界保健総会においては、各国の代表によって新たな5か年戦略計画が採択され、内容としては持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて2019年から2023年までに「ユニバーサルヘルスケア(UHC)を受けられる人口を10億人増加させる」、「突発的なパンデミックなどからより良く保護される人口を10億人増加させる」、「10億人の健康状態を改善する」という3つの目標を掲げた[14][15]。
脚注
関連項目
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