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復興号 (中国高速鉄道)

中国鉄路高速 (CRH) で運用されている中華人民共和国の高速鉄道車両 ウィキペディアから

復興号 (中国高速鉄道)
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復興号 (ふっこうごう、簡体字中国語: 复兴号繁体字中国語: 復興號英語: Fuxing Hao、CR) は、中国鉄路高速 (CRH) で運用されている中華人民共和国高速鉄道車両である。中国国内で開発され、同国内の高速鉄道/在来線で運用されている電車形式であり、現在の各形式がそれぞれ時速160、250または350キロで運行可能な性能を持っており、主に動力分散方式で走行する交流アルミ製列車である。今後、従来の「和諧号」電車、在来線客車列車を置き換え、高速鉄道、在来線における主力車両としての運用が期待されている。

概要 復興号(中国標準動車組), 基本情報 ...
概要 復興号, 各種表記 ...
概要 中国標準動車組, 各種表記 ...
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概要

和諧号は中国の高速鉄道網の発展に大きく貢献したものの、様々な国家の高速鉄道技術を吸収した結果、ドアの位置が形式ごとで異なったり、メンテナンス面でも煩雑になっていたりしていた。これらの問題を解消するため、中国標準動車組 (ちゅうごくひょうじゅんどうしゃぐみ、簡体字中国語: 中国标准动车组繁体字中国語: 中國標準動車組英語: China Standardized EMU) と呼ばれる中国標準規格の車両を開発する動きがあり、試作車に当たるCRH-0207・CRH-0503が2015年に落成した。

この2編成はCR400AFCR400BFとして正式採用され、新たに「復興号」という愛称2017年6月26日に運用開始した。既存の「和諧号」も順次復興号の塗色に塗り替えられる予定となっている。この愛称は習近平総書記 (国家主席) の中華民族の偉大な復興に由来する[1]。なお、CR400型の技術は100%中国が知的財産権を保有していると主張している。同月には最高速度160 km/hの在来線向け車両で、DJJ2以来となる動力集中方式の車両であるCR200JもCRシリーズのライナップに加わっている。

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編成

  • CR400AF - 最高速度350km/h対応、8両編成。生産は青島四方機車車輛青島四方ボンバルディア鉄路運輸設備中国語版
    • CR400AF-A - 16両編成。
    • CR400AF-B - 17両編成[2]
    • CR400AF-C - ATO付きスマート仕様。
    • CR400AF-G - 寒冷地仕様。
    • CR400AF-Z - スマート仕様。
    • CR400AF-AZ - 16両編成スマート仕様。
    • CR400AF-BZ - 17両編成スマート仕様。
    • CR400AF-S - 技術向上型スマート仕様。
    • CR400AF-AS - 16両編成技術向上型スマート仕様,特別一等席付き。
    • CR400AF-BS - 17両編成技術向上型スマート仕様,特別一等席付き。
    • CR400AF-AE - 16両編成スマート寝台仕様。
  • CR400BF - 最高速度350km/h対応、8両編成。生産は長春軌道客車唐山軌道客車
    • CR400BF-A - 16両編成。
    • CR400BF-B - 17両編成[2]
    • CR400BF-C - ATO付き寒冷地スマート仕様。
    • CR400BF-G - 寒冷地仕様。
    • CR400BF-Z - スマート仕様。
    • CR400BF-AZ - 16両編成スマート仕様。
    • CR400BF-BZ - 17両編成スマート仕様。
    • CR400BF-GZ - 寒冷地スマート仕様。
    • CR400BF-S - 技術向上型スマート仕様。
    • CR400BF-AS - 16両編成技術向上型スマート仕様,特別一等席付き。
    • CR400BF-BS - 17両編成技術向上型スマート仕様,特別一等席付き。
    • CR400BF-GS - 技術向上型,寒冷地スマート仕様。
  • CR300AF - 最高速度250km/h対応、8両編成。生産は青島四方機車車輛青島四方ボンバルディア鉄路運輸設備中国語版[3]
  • CR300BF - 最高速度250km/h対応、8両編成。生産は長春軌道客車唐山軌道客車[3]
  • CR200J - 最高速度160km/hの在来線用車両である。9両(短)または18両(長)編成(うち1両(短)または2両(長)は動力車)で、生産は唐山軌道客車などが行う。客車8両の編成は座席車で、16両の編成は主に寝台車で構成される。
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運用状況

要約
視点

2016年11月まで、中国標準動車組として量産先行車5編成 (CRH-0207,0208,0503,0507,0305) が製造される。

2017年1月3日、中国国家鉄道局から製造許可が発給される。型番をCR400AF、CR400BFに定められる。

2017年2月25日より、CR400AFとCR400BFが重連し、北京西と広州南を結ぶG65/68次列车を隔日担当する。7月3日から7月22日京滬高速鉄道で試運転。

2017年6月26日京滬高速鉄道で運用。下りG123次、下りG124次が最初の運用となった。6月30日まで、G123/156次とG155/124次を担当し、7月1日よりG1/G142、G107/G4、G143/G2そしてG3/G12次を担当。

2017年7月27日、京滬高速鉄道において時速350キロで試運転。2017年9月21日のダイヤ改正後、G1/G4、G3/G2、G7/G6、G5/G8、G10/G9、G13/G18、G14/G17が時速350キロ走行に改める。

2017年8月21日より、北京、天津、河北で毎日22.5往復担当。北京南、武清、天津、そして北京西、涿州東、高碑店東、高邑西、保定東、石家荘、邢台東など10駅を結ぶ。

2017年9月29日、広深港高速鉄道で運用。2017年10月上旬のゴールデンウィークでは、毎日5往復運用された。それぞれ広州南-深圳北G9731/9732、G9733/9734、G9735/9736、広州南-長沙南G6110/6119、広州南-岳陽東G6132/1である。2017年10月16日から、福田-北京西G80/79次を担当。

2017年11月20日、杭州を経由する列車ではCR400BFが6編成を担当、それぞれ南京南-温州南G7625、温州南-上海虹橋G7334、上海虹橋-蒼南G7335、G7337、蒼南-上海虹橋G7332、蒼南-南京南G7350次である。

2017年12月28日より、北京西-西安北を担当し、成都東 (西成旅客線経由) 延長運転。北京南-瀋陽G219/220、北京西-南昌西G491/492、北京西-長沙南G83/506、北京西-武漢G517/528 (週末運行)、G557/558、北京西-漢口G509/520、北京南-吉林G383/384、北京南-丹東G395/396、天津西-福州G329/G330、天津西-太原南G2609/G2610、北京西-太原南G91/612/615/626/601/610/613/624、上海虹橋-昆明南G1373/1372、G1375/1374、南京南-南寧東G1503/1504、上海虹橋-長沙南G1341/1356、上海虹橋-厦門北G1655/1658の担当を予定。しかし、車体不足により、一部のみが置き換えられ、その他路線では置き換えが順次なされていた。

2018年2月1日、春節ラッシュに備えるため、上海虹橋-長沙南G1341/1356、上海虹橋-寧波G7502/7527、南京南-南寧東G1503/1504、南京南-麗水G7643次、麗水-上海虹橋G7348、上海虹橋-金華南G7347、金華南-南京南G7644、南京南-上海G7229、上海-蕪湖G7218/9、蕪湖-南京南D5644、上海虹橋-南昌西G4915/4916、杭州東-南昌西G4917/4918を担当。

2018年4月10日、北京と広州を結ぶG19/20、G31/32、G39/40で最高速度350キロで運用。北京上海間3編成、北京合肥間2編成運用される。京滬高速鉄道で運行される列車の8割以上が「復興号」の運用となる。

2018年6月12日、16両CR400BF-AがG7110-G7063-G7272/3で運用。

2018年7月1日のダイヤ改正後、長編成CR400BF-A型3編成が初めて運用。


ギャラリー

脚注

関連項目

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