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中央大陸戦争
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中央大陸戦争(ちゅうおうたいりくせんそう)とはトミー(現タカラトミー)のオリジナル玩具であるゾイドの世界で繰り広げられたゾイドバトルストーリー内でのエピソードを描いたもので、玩具世界の設定と同時進行させた架空戦記で1984年~1988年までの旧シリーズのゾイドを描いたもの。ゾイドに登場する国家であるヘリック共和国とゼネバス帝国の戦いが描かれ、最終的にヘリック共和国の勝利に終わった。
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![]() | このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
中央大陸統一以前
数多くのゾイドや人類が誕生し、長い年月を経た惑星Ziの中央大陸統一以前の住民は氷河期ののち、度重なる大地震や火山の噴火など自然災害や天変地異に悩まされていた[1]。
ZAC1700年ごろにようやく地殻変動時期が終焉を迎え[1]、狩猟採集社会から農耕社会に移ったことにより、人々が安定した暮らしを行えるようになった[2]。同時代には人口爆発も起こり、かつては個々に点在していた部族も交流が盛んになっていった。一方で、部族ごとの生活領土も確立されていき、その経済格差も生まれていった[2]。ZAC1850年ごろに部族間の平和的な合併や統合が行われていくこととなるが[1]、ZAC1920年ごろになると中央大陸の立地ゆえに大陸西側と東側の経済格差がと対立が表面化し、部族間の紛争が勃発する[3]。ZAC1957年に風族の族長であるヘリック・ムーロアが中央大陸を統一して紛争は終結、ヘリックは全部族から推戴されて王となり[3]、ヘリック共和国が建国した[1]。その年にヘリック王に同じ風族出身の女性との間に第一子が誕生、後のヘリック大統領となるヘリックII世が誕生し、ZAC1959年には地底族出身の第二夫人(地底族の族長ガイロスの妹)の間に次男であるゼネバスが誕生する[1]。
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中央大陸戦争前期
ZAC1975年に中央大陸統一を成し遂げた[3]、ヘリックI世王がZAC1975年に他界[1]。後継者となったヘリックII世は王位につかず大統領になることを望み王制を廃止した。議会によってヘリックII世は初代大統領となり、弟ゼネバスが国軍最高司令官となった。だが、様々な思惑を絡めた結果、ゼネバスは国軍司令官の地位を追われ、中央大陸西部の辺境に追放された[注 1]。これが兄弟骨肉の争いとなり、中央大陸が戦火にさらされる悲劇の第一歩となった。ゼネバスは自身の母方の支持者である地底族を引き連れ、ヘリックと修復不可能な溝を生み出したまま中央大陸西にて、ゼネバス帝国を建国した[1]。そして、ZAC1980年に国境線を巡って対立を深めた共和国と帝国はレッドリバーにて激突、ここに中央大陸戦争が勃発し、長い共和国と帝国の戦いが始まった[5]。
地球人来訪 ゾイドゴジュラス誕生
ZAC2029年、太陽系第三惑星(地球)からの銀河開拓船「グローバリーIII世号」が船内に搭乗していた冒険商人たちの反乱によって開拓船が損傷を受け、中央大陸に不時着してしまう。冒険商人の一人であるランドバリーは好戦的なゼネバス皇帝に取り入って帝国側につき、残った乗組員もクローネンブルグ博士のように共和国側についた人々とランドバリーのように帝国側についた人々に分かれた。地球人たちの持っていたテクノロジーが共和国と帝国のそれぞれのゾイドの武装の威力を格段に向上させ、様々な武器開発に繋がっていった[6]。
その最たる例が翌年のZAC2030年にロールアウトしたゾイドゴジュラスである。それまでのろまなメカと揶揄されていたこの機体は、地球人の持つ武器の威力にゴジュラスが持つ強力な戦闘力が発揮され[7]、それまでののどかでさえあった戦いが一気に苛烈な近代戦という形に移行していった[8]。
中央大陸戦争中期 新型ゾイド誕生期
ゾイドゴジュラス誕生以来、ヘリック共和国とゼネバス帝国は競うようにゾイドの開発競争を続ける。それまでの主力だったガリウスや、ビガザウロといった機体は完全に旧式化し、第一線を離れた[9]。
ZAC2032年にロールアウトした帝国軍最強ゾイドアイアンコングは、中央山脈を突破し共和国領に侵攻。共和国全域から集められたゴジュラスと激突することとなる。その数はコング150台に対しゴジュラス200台にも上った。ゴジュラス部隊はコング部隊を辛うじて撤退させたものの、ゴジュラス部隊の損害はアイアンコング部隊の損害を上回っており、ゴジュラスの無敵時代を終わらせるに至った[10]。ZAC2034年にはゾイド開発競争は激化し、多くの小型ゾイドの戦いも激しいものとなっていった[11]。二年後には初の高速ゾイドであるサーベルタイガーが誕生する[12]。ZAC2037年には初の超巨大ゾイドであるウルトラザウルスがロールアウトした[8]。
帝国軍のスパイコマンド・エコーによるウルトラザウルス乗っ取りにより、共和国軍は逆に一時は首都陥落の危機を迎えるが、共和国軍のロイ・ジー・トーマス中尉の作戦によりウルトラザウルスは奪回される[13]。
さらにゴジュラスとアイアンコングがそれぞれMk-IIにアップグレードされ、大氷原において共和国のトーマス中尉のゴジュラスMk-IIとエコーのアイアンコングMk-IIが死闘を繰り広げた[14]。
ZAC2039年、ウルトラザウルスを中核とするヨハン・エリクソン大佐率いる共和国軍の攻撃によって帝国首都は陥落。だが、皇帝ゼネバスを取り逃がしてしまう。ゼネバスは残存兵力を率いて暗黒大陸ニクスに亡命した[15]。
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中央大陸戦争後期 ゼネバス帝国滅亡
帝国首都陥落から二年後のZAC2041年、ゼネバスは強力な新型ゾイド部隊を引き連れてバレシア湾から中央大陸に上陸し、共和国の防衛線を突破し、帝国領土を奪回する[16]。
共和国はバレシア基地で大量に捕獲したサーベルタイガーを参考に共和国初の大型高速ゾイドであるシールドライガーを完成させる[17]。ところが、ZAC2043年、帝国が恐るべき新型ゾイドを開発中であることが判明。エリクソン大佐率いるシールドライガー、コマンドウルフの部隊が新型ゾイドを開発している研究所を襲撃するが、すでに逃げられたあとであった[18]。そして翌ZAC2044年にそのゾイドであるデスザウラーがロールアウト。十数機のゴジュラスを擁する基地を壊滅させたのを皮切りに[19]、破竹の勢いで共和国領に進撃し、エリクソン大佐のウルトラザウルスをも撃破した[20]デスザウラーの猛威に共和国首都は陥落するが、ヘリック大統領は巨大トンネルにより民衆と共に首都を脱出[21]
ZAC2046年、最後の手段としてヘリック暗殺をねらう帝国軍コマンド、フランツ・ハルトマンが駆る帝国軍改造ゾイド「デスドック」と、共和国改造ゾイド「ケンタウロス」との死闘が展開され、共和国親衛隊長ローザ・ラウリ大尉とフランツ・ハルトマン大尉のヘリック大統領の生死を賭けた対決が展開。両者痛み分けに終わり、ヘリックは後にローザと結ばれる[22]。
ZAC2047年、帝国から共和国科学者のチェスター教授が救出され[23]、共和国の対デスザウラー用のゾイド開発が急がれた。この時期、そのゾイドの開発を巡り、開発を守ろうとする共和国と阻止しようとする帝国の様々な改造ゾイドたちが激突しあうことになる。
ZAC2048年、ついにロールアウトした対デスザウラー用ゾイド、マッドサンダーによってデスザウラーは敗れた[24]。
ZAC2051年、ニカイドス島に立て籠もったゼネバスは再び暗黒軍(ガイロス帝国)に協力を求めた。暗黒軍は援軍を派遣し、共和国軍を退けたが、その直後にゼネバス帝国を裏切り、所有ゾイドと兵士たちを接収してしまう。この裏切りに怒ったゼネバスは、自ら皇帝専用デスザウラーを駆って暗黒軍に挑むがデッドボーダーに敗れ、ゼネバスは暗黒軍の捕虜となり、ゼネバス帝国は滅亡。ヘリック共和国対ゼネバス帝国の中央大陸戦争は終わったが、ヘリック共和国対ガイロス帝国という新たな戦い(第一次大陸間戦争)の幕開けになるのだった[25]。
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年表
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脚注
参考文献
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