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ジメチルジスルフィド

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ジメチルジスルフィド(Dimethyl disulfide、DMDS)、別名二硫化メチル、二硫化ジメチル(Methyl disulfide)、ジメチルペルジスルフィド(Dimethyl perdisulfide)、2,3-ジチアブタン(2,3-Dithiabutane))は、有機硫黄化合物ジスルフィド)である。

概要 物質名, 識別情報 ...

刺激性が強く、ニンニクに似た特有の硫黄臭を持ち、特定悪臭物質に指定されている。一方で、タマネギキャベツなどの食品用香料として使用される。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[4]

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性質

引火性(引火点24℃)、爆発性(爆発限界1.1~16v/v%)があり、人体に有害。強酸化剤、強還元剤、強塩基と激しく反応する。オクタノール水分配比が1.77、水への溶解度は0.25g/100mLと難溶性。エタノールエーテルほか有機溶媒に易溶。

存在

コチなど一部の魚、アブラナ科の植物、ニンニクなどに含まれ、特に腐敗すると誘導体の分解により発生する。

中国北京市で作られている、豆腐ケカビを付け、塩漬けして発酵させた「青腐乳」(別名「臭豆腐」、「青方」)にはインドールフェノールジメチルトリスルフィド酢酸エチルトリメチルヒドラジンなど[5][6]と共に含まれており、刺激性ある臭気成分が独特の風味として作用している。

用途

脱硫触媒用の初期硫化剤、農薬製造の中間体、硫黄の溶剤、チオメチル化剤、食品の香料。

工学用途では、略称のDMDSがよく使われる。オレフィンの構造異性体をGC(ガスクロマトグラフィー)分析する際、オレフィン部位のDMDS化を行うと分離能が向上する[7]

有害性

急性毒性があるが、慢性毒性、発ガン性、蓄積性はないか、低いとみられる。水生生物毒性があり、生物分解されない(BOD/TOD比=0%)

  • LD50 190mg/kg (経口 ラット)
  • LC50 1.1mg/L/96H (メダカ)

出典

関連項目

外部リンク

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