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仏師屋盗人

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仏師屋盗人』 (ぶしやぬすっと[1]/ぶしやぬすと)は上方落語の演目。東京で演じられる場合は『にかわ泥』(にかわどろ)、または『ぶっしゃ泥棒』(ぶっしゃどろぼう)という演題が使用される[1][2][3]。前田勇は、東京へは上方から移植されたとする[1]

盗人が押し入った家でやりこめられる話で、『打飼盗人』(東京では『置泥』または『夏泥』)と似る。

あらすじ

演者はまず「十両の額の金銭を盗んだら斬首刑に処された」という、江戸時代における窃盗犯の刑罰に少し触れる(「太い奴 どうして九両三分二朱」という川柳を紹介するなど)。

ある夜、盗人が仏師屋仏像を彫る職人)の家に入る。盗人は仏師屋に対し、刀を抜いて「金を出せ」と脅すが、仏師屋は驚くことも怖がることもなく、「そこの引き出しに一両二分の金があるさかいに、持って行き」と言い放つ。

調子の狂った盗人は外へ飛び出そうとしたが、間違って奥の間に通じるふすまを開けてしまう。すると目の前に背の高い人影が見えたため、思わず刀を振り回し、はずみで首を切り落としてしまう。

仏師は「何すんねん」と激怒する。「おまえ、大和の寺から『首、継いでくれ』ちゅうて持って来たびんずるさん[注釈 1]の首、継いどいたもんをまた切りやがって!」

盗人は仏師屋のあまりの剣幕の前に平謝りするほかなく、仏師屋の言うままににかわ(接着剤)の入った鍋を温め、仏像の首を胴に乗せるのを手伝う。仏像の首は再びつながる。「しかし、こんだけで一両二分とはボロい商売でんなあ」「何ぬかしとンねん。さっさと金持って去ね」

ところが盗人は金を置いていき、にかわの入った鍋を持っていこうとする。「なんで鍋ェ持って行くンじゃ」「へえ。十両盗んで首落とされたら、これであんたに接いでもらいまんねん」

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脚注

参考文献

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