例として、ディリクレ境界条件の2次元ラプラス方程式
に代用電荷法を適用する。ただし、Ωはℝ2上の有界な単連結領域とする。
代用電荷法は解を基本解の重ね合わせ(線型結合)で近似する。2次元ラプラス方程式であれば対数ポテンシャル
を重ね合わせて
とすることが多い。式中のsiは電荷点(charge point)と呼ばれ、Ωの外部から適当に選ばれる。
Qiの値は選点法により決定される。すなわち、境界∂Ωから拘束点(collocation point)と呼ばれる点xk(1 ≤ k ≤ N)を適当に選び、これらの点において近似解が拘束条件
を満たすようにする。このとき、Qiは線型方程式系
の解となる。
代用電荷法の特徴として、境界における誤差で内部における誤差を評価できることが挙げられる。問題の解u(x)が存在し、さらにu(x)が閉包cl(Ω)において連続ならば、調和関数の最大値原理から誤差に関する等式
が成立する。