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僕が星になるまえに
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『僕が星になるまえに』(ぼくがほしになるまえに、Third Star)は2010年のイギリスのドラマ映画。ハッティー・ダルトン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演。末期がんに侵された青年とその友達による旅を描いたもので、男同士の絆、また生きていくことの意味を描いている。2010年のエディンバラ映画祭出品作でもある。ダルトンはこれが初めての長編であり、カンバーバッチもこの作品で映画初出演を果たした。日本では2013年10月に全国で上映されている。
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ストーリー

29歳の誕生日を迎えたばかりのジェームズは、末期がん[1](横紋筋肉腫)を患ってモルヒネを服用しており[2]、余命いくばくもない状態だった。自分の最後の願いを叶えようと、残された時間を利用して、3人の親友、デイヴィー、ビル、マイルズを誘い、彼が「世界一好きな場所」であるウェールズのバラファンドル湾へ、キャンプをしながら旅を続ける。すでに体力が落ち、体の自由も効かないジェームズをカートに乗せ、男だけの4人の旅が始まった。4人は道中トラブルやいさかいを起こしながらも、それぞれが抱える悩みや本音をもあらわにして行く。やがて目的地を目前にしながら病状が悪化したジェームズは、仲間が止めるのも聞かず、痛みと戦いながら進もうとする[1][3]。
実はこの旅にはジェームズがデイヴィーたちに隠していた目的があった。それはバラファンドル湾で泳いで、そのまま逝くというものだった。デイヴィーたちにその目的を明かし、自分を見送って欲しいと頼むジェームズに、デイヴィーたちは当然ながら強く反対する。しかし、薬の効き目が切れ、激しくもがき苦しむジェームズの姿に、3人はジェームズを見送ることを決める。それでも、いざジェームズが沖に向かって泳ぎ出すと3人はジェームズのもとに向かって泳ぎ出す。泳げないデイヴィーをビルが岸に戻している間に、ジェームズはマイルズに改めて見送って欲しいと頼むと、自ら海に沈む。マイルズはジェームズを助け出そうと後を追うが、彼の様子に結局助け出すことなく見送る。ジェームズの亡骸を抱えてマイルズが岸に戻ると、3人は沈痛な面持ちでジェームズの遺体を囲む。
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キャスト
()内日本語吹き替え版の声優
スタッフ
- 監督:ハッティー・ダルトン
- 製作:ケリー・ブロード
- 製作総指揮:マーガレット・マシスン、ナイジェル・トーマス、ポーリン・バート、ケイト・クロウザー、シャーロット・ウォールズ
ポール・ヒギンズ - 脚本:ヴォーン・シヴェル
- 撮影:カルロス・カタラン
- プロダクションデザイン:リチャード・キャンプリング
- 衣装デザイン:マリアンヌ・エイガートフト
- 編集:ピーター・クリステリス
- 音楽:スティーヴン・ヒルトン[1]
エピソード
この映画の上映中、日本語版でベネディクト・カンバーバッチ演じるジェームズの吹き替えを担当した、俳優の三上哲によるトークイベントが東京のヒューマントラストシネマ有楽町で行われ、この作品の熱心なファンが詰めかける中、吹替えのこつなどを語り、最後には実際の吹替えも披露して見せた。三上は『シャーロック』や『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、DVD版の『パレーズ・エンド』、『ミス・マープル4 殺人は容易だ』などでカンバーバッチの吹替えを担当している[4]。
日本版DVD
2013年12月20日に英語音声、日本語字幕付きで発売されている[1]。
参考文献
関連項目
外部リンク
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