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共犯者 (1999年の映画)

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共犯者』(きょうはんしゃ)は、1999年に公開された、竹中直人主演・きうちかずひろ脚本監督によるアクション映画[2][3][4]。同じ竹中主演・きうち監督による1991年東映Vシネマカルロス』の続編[5][6]。本作は東映系で劇場公開された[7]。竹中直人と小泉今日子が凶悪な組織と戦う男女を演じる[4]

概要 共犯者, 監督 ...

あらすじ

キャスト

スタッフ

製作

企画

企画は岡田茂東映会長[8]1996年NHK大河ドラマ秀吉』と同年の映画『Shall we ダンス?』の竹中直人を観た岡田茂が「彼は面白い!竹中直人で映画を作れ!」と鶴の一声を発し[8]、当時の東映社長・高岩淡を飛び越し[8]岡田裕介東映取締役営業担当に命じ[8]、岡田裕介が黒澤満東映ビデオ常務と相談し、竹中直人主演映画の製作が決定した[8]。岡田裕介は竹中で喜劇をと当初考えていたが[8]東映のヤクザ映画ではなく、かつての荒唐無稽な日活の無国籍アクションにしようと企画が詰められた段階で、きうちかずひろ監督による1991年東映Vシネマカルロス』の続編にしようと決まった[8]

脚本&キャスティング

プロット段階では、きうち監督は「男の世界をやりたい」と、女性(女優)を出したいと思っていなかった[3]。きうちの前監督作『鉄と鉛』が同じ東映で撮って、女優を出さなかったため、黒澤満プロデューサーから怒られ、本作でもプロット段階では、事件に巻き込まれ、人質になる程度の扱いをしていた[3]。黒澤プロデューサーから「大物を持って来ないと興行的に危ない」と言われ、キャスティングの段階になって「小泉今日子を口説こう」という話になった[3]。このため小泉の出演が本決まりになり、きうちが当初考えていたヒロインというわけにはいかず、頭を抱えた[3]。しっかり全体に絡む形に脚本に反映させたが、よくあるムショ帰りの男と、デキちゃった女の関係にしたくない、恋愛関係にしないでおきたいと考えた[3]。そうなると戦友しかなく、きうちが好きな西部劇の『リオ・ブラボー』や『エル・ドラド』に出てくる女性のような、恋愛感情ではなく「よく働いた」と言われるような感じでやれないかと考えた[3]。撮影終了後は小泉の魅力にはまり、小泉に直接、「『ニキータ』みたいな映画を小泉さん主演でやらないですか?」と口説いたという[3]

きうちかずひろは、公開時の『シナリオ』の桂千穂との対談で、いろんな映画を観てきたので、あちらこちらに影響が出てる、特にサム・ペキンパージョン・ミリアスウォルター・ヒル深作欣二からの影響が大きいと述べている[3]

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エピソード

打ち上げで小泉が持ち歌を歌ってくれ、スタッフを大喜びさせた[9]

作品の評価

興行成績

三週間の興行で、配給収入7,000万円は、この年発表のあった東映の劇場公開作品で、唯一1億円を割る成績[1]。『映画年鑑 2000年版』には「プログラムピクチャーの域は出ず失敗」と書かれている[10]。急な公開スケジュールの前倒しで、宣伝不足もあり、興行は振るわなかったとされる[9]。きうち監督も「俺は納得していない」と話していたという[9]

批評家評

  • 桂千穂は「小泉今日子がとてもいい。小泉さんの出演作ではダントツです」と評価している[3]

同時上映

脚注

参考文献

外部リンク

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