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共産貴族

共産党や周囲の腐敗や特権階級状態に対する用語 ウィキペディアから

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共産貴族(きょうさんきぞく)とは、共産党政権下において、かつての大ブルジョワジー貴族同様の富と権力を握っている党幹部や官僚ノーメンクラトゥーラと呼ばれる層を指した一般的呼称。赤い貴族とも呼ばれる(ただし、中華人民共和国では赤い貴族(红色贵族とは改革開放路線に乗って富を得た富裕層を指すこともある)。北朝鮮では朝鮮労働党の高位幹部やその家族らが豊かさを謳歌しており赤い貴族と呼ばれる[1]

英語圏ではミロヴァン・ジラスの著書に由来する新しい階級という呼び方が一般的である[2]

起源

その起源はロシア革命にまでさかのぼる。ボリシェヴィキの指導者たちは、貴族や資本家から没収した邸宅を所有し、別荘や専用列車なども所有していた。レーニンは、1921年5月19日スターリン宛の書簡で以下を書いた。

同志スターリン。ところでそろそろモスクワから600ヴェルスト(注:約640キロメートル)以内に、一、二ヶ所、模範的な保養所を作ってもよいのではないか? そのためには金を使うこと。また、やむをえないドイツ行きにも、今後ずっとそれを使うこと。しかし模範的と認めるのは、おきまりのソビエトの粗忽者やぐうたらではなく、几帳面で厳格な医者と管理者を擁することが可能と証明されたところだけにすべきです。

5月19日 レーニン

追伸 マル秘。貴殿やカーメネフジェルジンスキーの別荘を設けたズバローヴォ(注:モスクワ郊外の都市)に、私の別荘が秋頃にできあがるが、汽車が完璧に定期運行できるようにしなければならない。それによって、お互いの間の安上がりのつきあいが年中可能となる。(中略)また、隣接してソフホーズを育成すること[3][信頼性要検証]
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脚注

関連項目

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