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兵科記号 (北大西洋条約機構)
北大西洋条約機構式の兵科記号 ウィキペディアから
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北大西洋条約機構式の兵科記号(NATO Joint Military Symbology)について解説する。北大西洋条約機構(NATO)において、共同作戦の標準化のために兵科記号も標準化されている。
概要
NATOの標準兵科記号は、すでに広く使われていたアメリカ陸軍が用いてきた兵科記号をNATO標準としたものであり、最初の標準規格APP-6が公布されたのは、1984年11月であった。標準化文書名はSTANAG-2019である。次いで、改定版のAPP-6Aは2000年12月に公布され、APP-6Bは2008年6月、APP-6Cは2011年5月に公布されている。2024年時点の最新版はAPP-6Dであり、2017年10月に制定された。これらのAPP-6は、アメリカ軍の規格(MIL-STD-2525)とは若干の差異がある場合がある。
表記法
要約
視点
敵味方表記
- APP-6A以降の陸上ユニットの敵味方表記の基本形
主な基本陸上ユニット
- APP-6A以降の主な基本陸上ユニット
ユニットアイコンの修飾子
基本兵科記号のユニットアイコンに修飾子を加え、そのユニットの特徴的な装備や能力を表記する。
陸上部隊の部隊規模表示
兵種表示の上部に記号によって部隊規模を示している。
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戦闘領域
外形の形状により、主な戦闘領域が表記される。
例示
記号の右側に親部隊の名称・番号を、そして左側に自部隊の名称・番号を記載する。次の例では第42大隊A中隊(機械化歩兵)を示している。
歴史
APP-6
APP-6はNATO標準文書化された最初の規格であり、陸上部隊の兵種表示は横長の四角形をベースに、その枠内に兵種を示すこと等の基本が示された。敵味方表示に際し、カラー表示は認められているが、モノクロの場合、敵部隊は四角の外枠を二重線で示すとしている。
APP-6における陸上部隊の兵種表示基本例
APP-6における敵味方表示例
- 友軍ユニット(カラー表示)
- 敵ユニット(カラー表示)
- 友軍ユニット(白黒表示)
- 敵ユニット(白黒表示)
APP-6A
APP-6Aは、APP-6を拡張したもので、相互運用性やC4Iシステムへの対応、さらなる拡張性の確保を考慮しており、階層構造も採用されている。陸上部隊のみならず、空中・海上・海中ユニットについても、その所在場所に対する記載方法が明記された。また、敵味方等の識別表示も味方は長方形・円弧・円、中立勢力は正方形、敵はひし形、不明は四つ葉形で示すとされた。
APP-6B
APP-6Bは、APP-6Aを拡張したものであり、部隊・設備の所在場所の表記法として、宇宙が独立・明記となる等の拡張がなされている。
APP-6C
APP-6Cは、APP-6Bを拡張したものであり、部隊・設備の状態を示す表記法の拡張がなされている。
APP-6D
APP-6Dは、APP-6Cを拡張したものであり、ウェブサーバー等のサイバー関連を示す表記法の拡張がなされている。
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脚注
外部リンク
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