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南極振動

南極域と中緯度の気圧がほぼ環状のシーソーのように変動する気象現象。 ウィキペディアから

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南極振動(なんきょくしんどう、: Antarctic oscillation)とは、南半球における極渦の強弱を示すパターンである。頭字語: AAO北極振動(AO)と対照する。またSAM(: Southern Annular Mode、南半球環状モード)あるいはSHAM(: Southern Hemisphere Annual Mode)とも呼ばれる。1999年にGong と Wangによって発見された[1]

南極振動は北極振動と同様に南極振動指数の値(第1主成分得点)を指標に、南極域と中緯度の気圧のほぼ環状のシーソー的変動と見なされる。大きな正の値の時には南極域の気圧が負偏差を、中緯度の海上を中心に正偏差を示す。大きな負の値の時には逆のパターンとなる。

また北極振動はEOF(経験的直交関数展開)解析すると出てくる見かけのモードであるという批判的な議論もあるが、南極振動の場合、南極は南極海で囲まれ真の固有モードである可能性もある。

昭和基地の年平均地上気圧の時系列は南極振動との負の相関関係を持つことが観測された[2]

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南極振動指数

南極振動指数(Antarctic oscillation index)とは、南極振動の強さを表現する指標である[1]。第1主成分得点すなわち南半球における700hPa等圧面高度偏差場の主成分分析によって得られる値を南極振動指数として定義する。

脚注

関連項目

関連資料

外部リンク

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