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双殻目 (甲殻類)

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双殻目 (甲殻類)
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双殻目(そうかくもく、学名:Diplostraca)は、鰓脚綱に分類される二枚貝状の背甲を持つカイエビ類ミジンコ類が含まれる[2]。分類体系によっては双殻亜綱とする場合もある[3]

概要 双殻目, 分類 ...
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形態

体長0.2–18ミリメートル[2]。第2触角は大型で、遊泳に用いられる[2]。背甲は二枚貝状に発達し[2]、頭部と付属肢を覆う[4]。タマカイエビ亜目を除いて背甲には成長線が残る[4]。タマカイエビ亜目では左右の殻が背面の蝶番で接続する[2]。ノロ科やオオメミジンコ科では背甲が退化し、胸部と腹部が露出する[5]

分類

要約
視点

無甲目 Anostraca

葉脚亜綱

背甲目 Notostraca

双殻目

タマカイエビ亜目 Laevicaudata

カイエビ亜目 Spinicaudata

キクレステリア亜目 Cyclestherida

枝角亜目 Cladocera

Cladocero­morpha
Onycho­caudata
Diplostraca
Phyllopoda
Uozumi et al. (2021) に基づく鰓脚綱内の系統関係[6]

タマカイエビ亜目、カイエビ亜目、キクレステリア亜目は、かつて貝甲類Conchostracaとして分類されていた[2]。双殻目内ではタマカイエビ亜目が最初に分岐し、続いてカイエビ亜目、最後にキクレステリア亜目と枝角亜目が分岐したと考えられている[6]。ミジンコ類(枝角亜目)の内部系統については定説がないが[6]、単脚下目と鉤脚下目を裸脚亜目Gymnomera、その他を真枝角亜目Eucladocera(またはCalyptomera)としてまとめる説や[4][7]、単脚下目をノロ上目Leptodorida(単脚目)、その他の3下目を枝角上目Cladocera(櫛脚目・鉤脚目・異脚目)に分類する説[8]、Oligopoda(鉤脚目・異脚目)とMagipoda(単脚目・櫛脚目)の2上目に区別する説などがある[9]

亜目・下目の分類には諸説あるが、ここでは大塚・駒井(2008)に従う[2]。科分類はAhyong et al.(2011)に基づく[1]。カイエビ類の科和名は楠見(1979)[10]、Naganawa(1999)による[11]。ミジンコ類の科和名は田中・牧田(2017)に準拠した[8]

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関連項目

出典

外部リンク

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