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古怒田望人

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古怒田望人(こぬた あさひ)は、日本の哲学者クィア研究者。専門はエマニュエル・レヴィナス研究、クィア理論トランスジェンダー研究。「いりや」名義でも活動している。

概要 人物情報, 生誕 ...

経歴

2015年3月、立正大学文学部哲学科を卒業。2018年3月、大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程を修了。2024年3月、同博士後期課程を修了。2024年3月に博士(人間科学)を取得[1]

ジェンダークィア当事者であることをオープンにしている[2]

研究・活動

レヴィナスの思想における異性愛規範シスジェンダー主義を批判するとともに、レヴィナスのテクストに内在するクィアな要素を積極的に読み込む研究を行っている[3]。特に「皮膚」や「接触」に関するレヴィナスのエロス論から、非性器的なエロスの可能性を引き出しているほか、レオ・ベルサーニの「同じさ」に関する議論とレヴィナスとの親和性を指摘している[4]

隠岐さや香は『クィア・レヴィナス』について、「「孤独に老化することが、愛した他者と繫がる契機となる仕方」を示すという予想外の視点や、他者とのふれ合いを通じ自己のセクシュアリティーを見出すことの豊かさなどが提示」されており、このような「クィアの経験と生は哲学的思索にも広がりをもたらす」ものだと評している[3]

研究のほか、ジェンダークィアの立場から『ユリイカ』や『現代思想』などにエッセイを寄稿したり、講演活動を行ったりしている[2]

著作

単著

  • 古怒田望人/いりや『クィア・レヴィナス』青土社、2025年。

共著

  • 稲原美苗・川崎唯史・中澤瞳・宮原優編『フェミニスト現象学入門:経験から「普通」を問い直す』ナカニシヤ出版、2020年。
  • 稲原美苗・川崎唯史・中澤瞳・宮原優編『フェミニスト現象学:経験が響きあう場所へ』ナカニシヤ出版、2023年。
  • M.M.A.編集室編『攻殻機動隊 MESSED MESH AMBITIONS』講談社、2025年。

脚注

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