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国家が破産する日
2018年の韓国映画 ウィキペディアから
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『国家が破産する日』(こっかがはさんするひ、原題:국가부도의 날)は、2018年公開の韓国映画。監督はチェ・グクヒ、脚本はオム・ソンミン。主演はキム・ヘス、ユ・アイン[1]。
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概要
本作は、1997年に韓国を襲った国家破産の危機(IMF経済危機)を、立場の異なる3人の視点から描いた社会派映画である。監督は、本作が長編映画2作目となるチェ・グクヒが務めた。出演者は、最悪の事態を回避すべく奮闘する韓国銀行の通貨政策チームのリーダー役にキム・ヘス、危機をチャンスと見て大きな賭けに出る金融アナリスト役にユ・アイン、何も知らずにただ政府の言うことを信じる町工場の経営者役にホ・ジュノが起用され、その他の役には、チョ・ウジン、ヴァンサン・カッセルらが配された。
IMF危機に際して政府内に「非公開対策チーム」があったという新聞記事から物語のヒントを得て、本作は製作された。ところがその後、当時の関係者による証言から、実際はそうしたチームは存在しなかったことが明らかとされた[3]。
映画公開の反響は大きく、観客数は公開から12日間で260万人に上った[4]。ジャーナリストの鈴置高史は、2018年の韓国の状況が、IMF経済危機が起きた1997年と似てきたことがヒットの背景にあると分析している[5]。
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ストーリー
1997年の韓国。経済成長を遂げ、経済先進国への仲間入りを果たし、国民の85%以上が自らを中間層と考えていた時代。誰もが将来を楽観視する中、国家破産の危機が静かに迫りつつあった。
危険な兆候を察知した韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョン(キム・ヘス)は、国家破産まで残された時間はわずか7日間と予測する。彼女は危機回避に奔走するが、政府の対応は遅れ、一刻も早く危機を公表しなければ国民は大打撃を受ける、という主張も退けられてしまう。また、同じ頃、高麗総合金融の課長で個人資産担当のユン・ジョンハク(ユ・アイン)は、危機の兆候を独自につかんでいたが、国家的な危機は自分にとってのチャンスと見ていた。仕事を辞めた彼は、前職時代の顧客を集め、ギャンブルまがいの投資に乗り出す。一方、危機が迫っていることなど何も知らない食器工場経営者のガプス(ホ・ジュノ)は、百貨店大手からの大量の受注を約束手形で引き受けてしまう。それは、万が一、百貨店が倒産したときにはその代金を回収できず、材料業者に支払う代金のあてが無くなることを意味していた。
その後、危機が進展し混乱が続く中、韓国政府は国際通貨基金(IMF)に頼ろうとするのだが…。
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キャスト
- ガプス
- 演 - ホ・ジュノ
- 食器工場経営者。国家破産の危機に気づかず、政府の発表を素直に信じた結果、苦境に立たされる。
- パク・デヨン
- 演 - チョ・ウジン
- 財務局次官。シヒョンとことごとく対立する。
- 国際通貨基金(IMF)専務理事
- 演 - ヴァンサン・カッセル
- 国際通貨基金による支援交渉に際して、韓国政府に対し過酷な条件を突きつける。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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