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愛知県から富山県に至る一般国道 ウィキペディアから
国道41号(こくどう41ごう)は、愛知県名古屋市東区から富山県富山市に至る一般国道である。
岐阜県美濃加茂市以北は概ねJR東海高山本線のルートと一致しているが、飛驒市古川地区(旧・吉城郡古川町) - 富山市猪谷地区(旧・婦負郡細入村)の区間では、高山本線が勾配を避けて宮川に沿う「越中西街道」に沿っているのに対し、国道41号は数河峠を越え、飛驒市神岡地区(旧・吉城郡神岡町)を経由する「越中東街道」[注釈 1]に沿っている。
名古屋方の片側2車線あるいは3車線区間は平日、休日問わず混雑している。また富山方は休日に混雑が見られる。近頃は、名古屋高速道路、東海北陸自動車道の整備により緩和されている。
なお、東海北陸自動車道の飛驒清見IC - 白川郷IC間、五箇山IC - 福光IC間は危険物積載車両の通行が禁止されているので、当線が迂回ルートとして活用されている。そのため大型長距離トラック・トレーラーが当線を利用することも多い。
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
1953年(昭和28年)に指定された二級国道は、現代の国道体系につながる国道として、前年に指定された一級国道に続くものであった[5]。この二級国道には3桁の路線番号と起終点を並べた路線名が付され、二級国道155号名古屋富山線は、このとき指定された二級国道144路線のなかのひとつであった[5]。のちに国道体系を見直す改革が行われ、二級国道155号の重要性が認められて一級国道に昇格することになり、1958年(昭和33年)9月30日には旧来の路線番号155号は2桁に変わり、一級国道41号に改められた。1965年(昭和40年)には、一級・二級国道の区別が撤廃されて一般国道41号として管理されることになった[6]。
1968年(昭和43年)8月18日、折から襲ってきた台風によって、岐阜県の飛騨川に沿う国道41号の各所が崩落する災害によって道路が寸断され、立ち往生した15台の観光バスのうちの2台が土砂崩壊に巻き込まれて川中に転落する事故が発生し、104名の人命が失われた[7]。この事故を教訓として、国である道路管理者は防災施設を設置するだけでなく、防災点検を定期的に実施して、異常気象時に通行止めの措置を講ずるよう道路安全管理の従来の在り方を改める大きなきっかけとなった[8]。
岐阜県内の大半および富山県内の一部(岐阜県美濃加茂市から富山県富山市旧大沢野町および富山市の終点付近)は片側1車線だが、名古屋市内の一部区間、愛知県小牧市から岐阜県可児市、および旧富山市内のほとんどは片側2車線で美濃加茂市街地、高山市街地にも片側2車線区間が存在する。起点から小牧市(一部を除く)、および旧富山市内の市街地の一部は片側3車線となる。
名古屋市東区東片端付近の下り線の第一車線と第二、第三車線の間には御神木のクスノキがあり、当該区間では木を避けるように、車線が分かれている。
区間 | 規制内容 |
---|---|
岐阜県下呂市金山町中切 - 岐阜県下呂市三原間 | 連続雨量150 mm以上の場合通行止 |
岐阜県加茂郡白川町坂ノ東 - 岐阜県下呂市金山町井尻間 | 連続雨量150 mm以上の場合通行止 |
岐阜県加茂郡七宗町樫原 - 岐阜県加茂郡白川町河岐間 | 連続雨量150 mm以上の場合通行止 |
岐阜県飛騨市神岡町船津 - 岐阜県飛騨市神岡町東茂住間 | 連続雨量120 mm以上の場合通行止 |
岐阜県下呂市小坂町門坂 - 岐阜県高山市久々野町無数河間 | 連続雨量150 mm以上の場合通行止 |
一般国道・高速道路
県道・政令指定都市主要地方道
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