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国鉄タキ10550形貨車
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国鉄タキ10550形貨車(こくてつタキ10550がたかしゃ)は、1968年(昭和43年)に製作された、濃硫酸及び発煙硫酸専用の 45 t 積貨車(タンク車)である。
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概要
タキ10550形は、1968年5月10日に日立製作所にて1両(タキ10550)が製作され、新形式として落成した。この車は試作的意味合いが強く、続く量産車として同年10月14日に、4両(タキ10551 - タキ10554)が同じく日立製作所にて製作された。
専用種別を「濃硫酸及び発煙硫酸専用」とし他形式で同じ専用種別の形式としてタキ5750形、タキ29300形、タキ46000形等22形式が存在したが、その中でも本形式は最大の積載荷重 (45t) を誇るも、軸重は14.85t((荷重45t+自重14.4t)÷4軸)であったため入線可能な線区が限られてしまった。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記した。
専用種別標記は「濃硫酸及び発煙硫酸専用」で、1979年(昭和54年)10月までに、化成品分類番号「侵(禁水)84」(侵食性の物質、水と反応する物質、腐食性物質、禁水指定のもの)が標記された。荷役方式は上入れ、上出し式である。
所有者は生涯変わることなく日本鉱業1社のみであり日立駅を常備駅として運用された。
塗色は、黒であり、全長は12,000mm、全幅は2,500mm、全高は3,597mm、台車中心間距離は7,820mm、実容積は24.1m3、自重は14.4t、換算両数は積車6.0、空車1.4、最高運転速度は75km/h、台車は14t車軸を使用したTR210である。
1983年(昭和58年)5月16日に2両(タキ10550、タキ10552)が、同年6月28日に3両(タキ10551、タキ10553、タキ10554)がそれぞれ廃車になり形式消滅した。
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参考文献
- 鉄道公報
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
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