トップQs
タイムライン
チャット
視点
国際アンデルセン賞
児童書の作家と挿絵画家を顕彰する隔年の賞 ウィキペディアから
Remove ads
国際アンデルセン賞(こくさいアンデルセンしょう、英: Hans Christian Andersen Award)は、「児童文学への永続的な寄与」に対する表彰として贈られる国際的な賞[注釈 1]。「小さなノーベル賞」とも呼ばれるほどの影響力を持つ。賞の名称はデンマークの高名な児童文学者ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなむ。
国際児童図書評議会 (IBBY) によって隔年で授与される。第3回(1960年)まではひとつの作品へ対して授与されていたが、それ以降は作家の全業績を対象としている。現在は作家賞と画家賞の2部門が存在する。
また、本賞に準じるものとして、世界各国の評議会によって選出された優秀な児童文学作品を掲載した「IBBYオナーリスト」[6]が隔年で公刊され、作家・画家・翻訳に対して表彰が行われている。

なお、1964年に国際児童図書評議会による図書『国際アンデルセン賞受賞画家絵本選』(ほるぷ出版)で本賞が紹介され、1968年から1969年にかけて講談社より『国際アンデルセン大賞名作全集』全16巻が刊行された[注釈 2][注釈 3]。
Remove ads
作家賞
要約
視点

1956年に創設。ただし、1956年から1960年までの3回はひとつの作品に対して、1962年以降は全業績に対して贈られている。
1956年 - 1974年
- 1956年 - イェラ・レップマン(Jella Lepman、スイス、名誉賞[注釈 4])、エリナー・ファージョン(Eleanor Farjeon、イギリス、『ムギと王さま』に対して)
- 1958年 - アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren、スウェーデン、『さすらいの孤児ラスムス』に対して)
- 1960年 - エーリヒ・ケストナー(Erich Kästner、西ドイツ、『わたしが子どもだったころ』に対して)
- 1962年 - マインダート・ディヤング(Meindert DeJong、アメリカ)
- 1964年 - ルネ・ギヨ(René Guillot、フランス)
- 1966年 - トーベ・ヤンソン(Tove Jansson、フィンランド)
- 1968年 - ジェイムス・クリュス(James Krüss、西ドイツ)、ホセ・マリア・サンチェスシルバ(José Maria Sánchez-Silva、スペイン)
- 1970年 - ジャンニ・ロダーリ(Gianni Rodari、イタリア)
- 1972年 - スコット・オデール(Scott O'Dell、アメリカ)
- 1974年 - マリア・グリーペ (Maria Gripe、スウェーデン)
1976年 - 1994年
- 1976年 - セシル・ボトカー(Cecil Bødker、デンマーク)
- 1978年 - ポーラ・フォックス(Paula Fox、アメリカ)
- 1980年 - ボフミル・ジーハ(Bohumil Říha、チェコスロヴァキア)
- 1982年 - リギア・ボシュンガ・ヌーネス(Lygia Bojunga Nunes、ブラジル)
- 1984年 - クリスティーネ・ネストリンガー(Christine Nöstlinger、オーストリア)
- 1986年 - パトリシア・ライトソン(Patricia Wrightson、オーストラリア)
- 1988年 - アニー・M・G・シュミット(Annie M. G. Schmidt、オランダ)
- 1990年 - トールモー・ハウゲン(Tormod Haugen、ノルウェー)
- 1992年 - ヴァージニア・ハミルトン(Virginia Hamilton、アメリカ)
- 1994年 - まど・みちお(日本)
1996年 - 2014年
- 1996年 - ウーリー・オルレブ(ヘブライ語: אורי אורלב;ラテン文字転写:Uri Orlev, 波: Uri Orlew、イスラエル)[8][9]
- 1998年 - キャサリン・パターソン(Katherine Paterson、アメリカ)[10]
- 2000年 - アナ・マリア・マシャド (Ana Maria Machado、ブラジル)
- 2002年 - エイダン・チェンバーズ(Aidan Chambers、イギリス)
- 2004年 - マーティン・ワッデル(Martin Waddell、アイルランド)
- 2006年 - マーガレット・マーヒー(Margaret Mahy、ニュージーランド)
- 2008年 - ユルク・シュービガー(Jürg Schubiger、スイス)
- 2010年 - デイヴィッド・アーモンド(David Almond、イギリス)
- 2012年 - マリア・テレサ・アンドゥルエット(María Teresa Andruetto、アルゼンチン)[11]
- 2014年 - 上橋菜穂子(日本)[12]
2016年 -
Remove ads
画家賞
要約
視点
1966年に創設。
1966年 - 1974年
1976年 - 1994年
- 1976年 - タチヤーナ・マーヴリナ(Tatjana Mawrina、ソ連)
- 1978年 - スベン・オットー・S(丁: Svend Otto S.、デンマーク)
- 1980年 - 赤羽末吉(日本)
- 1982年 - ズビグニエフ・ルィフリツキ(波: Zbigniew Rychlicki、ポーランド)
- 1984年 - 安野光雅(日本)
- 1986年 - ロバート・イングペン(英: Robert Ingpen、オーストラリア)
- 1988年 - ドゥシャン・カーライ(Dusan Kállay、チェコスロヴァキア)
- 1990年 - リスベート・ツヴェルガー(Lisbrth Zwerger、オーストリア)
- 1992年 - クヴィエタ・パツォウスカー(Kveta Pacovská、チェコスロヴァキア)
- 1994年 - イエルク・ミュラーイエルク・ミュラー(Jörg Müller、スイス)
1996年 - 2014年
- 1996年 - クラウス・エンジカット(独: Klaus Ensikat、ドイツ)[15]
- 1998年 - トミー・ウンゲラー(Tomi Ungerer、フランス)
- 2000年 - アンソニー・ブラウン(Anthony Browne、イギリス)
- 2002年 - クェンティン・ブレイク(Quentin Blake、イギリス)
- 2004年 - マックス・ベルジュイス(Max Velthuijs、オランダ)
- 2006年 - ヴォルフ・エァルブルッフ(Wolf Erlbruch、ドイツ)
- 2008年 - ロベルト・イノチェンティ(Roberto Innocenti、イタリア)
- 2010年 - ユッタ・バウアー(Jutta Bauer、ドイツ)
- 2012年 - ピーター・シス(捷: Petr Sís, 英: Peter Sís、チェコ共和国)[16]
- 2014年 - ホジェル・メロ (伯: Roger Mello、ブラジル)
2016年 -
Remove ads
主な出版物
発行年順。
- 国際児童図書評議会 監修『国際アンデルセン賞受賞画家絵本選』ほるぷ出版、1964年。NCID BA4465119X。各98頁、全28巻。
- 『国際アンデルセン大賞名作全集』講談社、1968年-1969年。NCID BN10890963。全16巻。
参考文献
要約
視点
脚注の典拠。主な執筆者の姓の順。
- コンスタンス・ヴィダー「ピーター・シス 自由の芸術家(2012年国際アンデルセン賞受賞者 ; 画家賞)」『ブックバード日本版』第12号、マイティブック 編、ISSN 1884-7862。掲載誌別題『Bookbird : a journal of international children's literature』
- ウーリー・オルレブ(Uri Orlev)「国際アンデルセン賞受賞挨拶(<特集>第25回IBBYオランダ大会報告(2))」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』通号 89、日本国際児童図書評議会、1997年2月、7-9頁。
- 「1998年度国際アンデルセン賞受賞者紹介」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』、日本国際児童図書評議会 編、1998年11月、25-28頁。
- 「年度国際アンデルセン賞受賞者 E・チェンバース、Q・ブレイク(特集 IBBY50周年記念バーゼル大会)」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』第96号、日本国際児童図書評議会、2003年6月、7-9頁。
- 「IBBY情報 2004年度国際アンデルセン賞 受賞者紹介」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』第98号、日本国際児童図書評議会 編、2005年6月、36-39,2。
- 「2008年 国際アンデルセン賞 受賞者決定(特集 第31回IBBYコペンハーゲン大会に向けて)」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』第101号、日本国際児童図書評議会 編、2008年6月、22-27頁。
- 「IBBYより 2008年国際アンデルセン賞受賞者紹介」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』第102号、日本国際児童図書評議会 編、2009年6月、36-38頁。
- キャサリン・パターソン、早川 敦子「国際アンデルセン賞受賞スピーチ(〈特集〉第26回IBBYインド大会報告(その2))」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』通号 90、日本国際児童図書評議会 編、1999年2月、4-6頁。
- マイティブック(編)「上橋菜穂子さん 国際アンデルセン賞受賞!」『ブックアンドブレッド : 日本国際児童図書評議会(JBBY)会報』第119号、日本国際児童図書評議会、2014年6月、12-15頁。掲載誌別題『Book & bread : Japanese Board on Books for Young People (JBBY) bulletin』
- マイティブック(編)「角野栄子さん「国際アンデルセン賞」受賞 おめでとう特別企画」『ブックアンドブレッド : 日本国際児童図書評議会((JBBY)会報』第137号、日本国際児童図書評議会、2018年12月、12-22頁。
- レーナ・マイセン(Maissen, Leena)「国際アンデルセン賞受賞者たち(国際シンポジウム「国際アンデルセン賞の軌跡」報告 ; 第一部 講演会〈講演要旨〉)」『国立国会図書館月報』第517号、国立国会図書館、2004年4月、2-4頁、ISSN 0027-9153。掲載誌別題『National Diet Library monthly bulletin』
- ペアトリス・アルコビアレ・モイア「マリア・テレサ・アンドゥルエット:形容詞のない文学(2012年国際アンデルセン賞受賞者 ; 作家賞)」『ブックバード日本版』第12号、マイティブック 編、2013年3月、11-18頁。掲載雑誌別題『Bookbird : a journal of international children's literature』
- 「'96国際アンデルセン賞受賞者紹介」『JBBY : Japanese Board on Books for Young People』第81号(通号 81)、日本国際児童図書評議会、1996年11月、15-19頁。
- 「画家賞クラウス・エンジカート(Klaus Ensikat) 」もき かずこ 訳、p.18-19頁。
- 母袋 夏生「作家賞ウーリー・オルレブ(Uri Orlev)〔含 主な作品・受賞歴〕」 15-17頁。
Remove ads
脚注
関連項目
関連資料
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads