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国際学生科学技術フェア

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リジェネロン国際学生科学技術フェア(リジェネロンこくさいがくせいかがくぎじゅつフェア、Regeneron International Science and Engineering Fair, ISEF)は、毎年5月にアメリカ合衆国で開催される科学フェア英語版(科学コンテスト)である[1]ワシントンD.C.に本部を置く非営利団体[2]ソサエティ・フォー・サイエンス英語版によって運営されている[3]

世界約70の国と地域から1500人以上の学生が参加する世界最大の科学コンテストであり、「科学のオリンピック」とも呼ばれる。入賞者には奨学金、授業料補助、インターンシップ、科学に関する研修旅行などの特典があり、大賞1名には7万5千ドル、次点の2名には5万ドルが贈られる。賞金・賞品の総額は470万ドル以上になる[4]。授賞式は、特別賞団体発表会(現在は政府賞発表会も含む)とグランドアワードセレモニーの2つの形式で行われる。

1950年にサイエンス・サービス(現在のソサエティー・フォー・サイエンス)によって創設された。1997年から2019年まではインテルがスポンサーとなり、イベント名に「インテル」が冠されていた[5][6]。2020年からはリジェネロン・ファーマシューティカルズがタイトルスポンサーを務め[7]、イベント名に「リジェネロン」が冠されているが、同年のイベントはCOVID-19パンデミックの影響で、オンラインでの開催となった。

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著名な出場者

過去の著名な出場者には、以下の人物がいる。

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出場者と競技内容

出場者は、地域、地区、州のISEF提携フェアから選ばれる。これらのフェアは通常、複数の州や国の全地域を対象としている。例えば日本からは、日本学生科学賞(JSSA)またはジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ(JSEC)で上位入選した中から選抜された者が派遣されている。

ISEFでは、個人とチームの両方で競技が行われる。チームは、2人から最大4人の高校生(9~12年生)で構成される。

大会の構成は、以下の通りである。

  • 日曜日: 到着、プロジェクトのセットアップ、展示と安全に関する違反の修正、ピンの交換
  • 月曜日: 追加の到着とセットアップ、開会式
  • 火曜日: プロジェクトの最終チェック
  • 水曜日: 3つのセッションで行われる受賞審査、インタビュー(あらかじめ予定されたものと、予定されていないものがある)
  • 木曜日: 一般公開日、特別表彰式
  • 金曜日: グランドアワードセレモニー、プロジェクトの撤収

さらに、開催地で様々な体験をする時間も設けられており、ISEFでは様々なツアーやアクティビティに申し込むことができる。プログラムの重要な要素は社会的なもので、生徒同士が交流するイベントが行われる。また、開催期間の大半を使って、生徒、指導者、教師を対象とした様々なセミナーが開催される。

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賞と栄誉

  • ゴードン・E・ムーア賞 - 7万5千ドルの奨学金。特定の分野や世界全体に影響を与える可能性のある、革新的な研究やプロジェクトとして選出された「ベスト・オブ・カテゴリー」賞の上位受賞者に贈られる。
  • インテル財団若手科学者賞 - インテルとSSPからの5万ドルの賞金。「ベスト・オブ・カテゴリー」賞の次点の2つのプロジェクトに贈られる。
  • ダドリー・R・ハーシュバックSIYSS賞- 受賞者には、ストックホルム国際青年科学セミナーへの全費用負担と、ノーベル賞授賞式に出席する権利が与えられる。
  • インテル・ベスト・オブ・カテゴリー賞 - 部門賞受賞者には5千ドルの奨学金、受賞者の学校および受賞者が代表するフェアには1千ドルの助成金が授与される[14]
  • Intel International Excellence in Teaching Award[15]

このほか、一般見学者が好きな作品に投票する「People's Choice Award」も行われている[16]

2001年以降、MITのリンカーン研究所では、セレス・コネクション英語版の一環として、ISEFの受賞者の名前を小惑星につけている。

また、複数の組織が、それぞれの基準に従って特別賞を後援している。特別賞を後援している組織には、アメリカ国家安全保障局(NSA)、Association for Computing Machinery(ACM)、IEEE財団などがある[17]

脚注

関連項目

外部リンク

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