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チワン語

中国南部の広西チワン族自治区を中心に、周辺の雲南省、貴州省、広東省、ベトナム北部などで話されるチワン族の言語 ウィキペディアから

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チワン語(チワンご、Vahcuengh/Vaƅcueŋƅ古壮字: 話僮/话僮中国語: 壮語/壯語/僮語/僮语/Zhuàngyǔ)は、中国南部の広西チワン族自治区を中心に、周辺の雲南省貴州省広東省ベトナム北部などに住むチワン族言語。約1800万人の話者がいる。

概要 チワン語 壮語, 話される国 ...
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概要

語彙音韻の面でタイ語と深い関連を持ち、同系言語と考えられる。主に北部方言と南部方言に分かれ、その差異は比較的大きい。北部方言の場合、標準的とされる広西チワン族自治区南寧市武鳴区(旧・武鳴県)の発音では、6つの声調を持つ声調言語である。

母音には長短の対立が見られる。有声破裂音の b と d に軽い吸着がみられ、mb, nd と表記される。n に対する ny のように、口蓋化した子音群がある。語法の面では、語形変化は無く、豊富な類別詞を持つ。基本的に修飾語は被修飾語の後に置かれる。広東語を含む中国語からの借用語が多い。

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文字

正書法としてもともと大衆が使える文字は無かったが、祭祀者は経典や祭祀方法などを記録するために古壮字を考案して使用していた。古壮字は、漢字をそのまま借用して当て字訓読みに使ったり、漢字の構成法を利用して作り出した漢字風の文字で、1300年以上前から使われていたことが知られており、字種も1万種以上が確認されている。

1957年にはラテン文字を基本にし、声調等の表記にキリル文字などを取り入れた表記法が定められたが、印刷の不便などから、1982年にはラテン文字だけの表記が新たに定められた。しかし方言の表記がしづらく、中国語を理解する人が多いため、普及の度合いは低い。広西チワン族自治区内の多くの役所や駅の看板は、漢字とラテン文字化によるチワン語の併記がなされており、中国の人民元紙幣にもチワン語が併記されている。

発音と表記法

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  • 韻尾内破音 p, t, k は、第8声(中促調)の場合には b, d, g と表記する。
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  • 第7声(高促調)は、韻母長母音の場合には昇促調 (35) となる。

関連項目

外部リンク

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