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大いなる業
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大いなる業(おおいなるわざ、ラテン語:Magnum opus、英語:The Great Work グレート・ワーク)は、いくつかの精神的な伝統(カバラ、テレマ、錬金術等)における「大いなる作業」を指す。ラテン語由来の言葉「マグヌム・オプス」は一般には芸術作品等の「大作」を意味するが、錬金術の文脈では「大作業」を意味する。
錬金術
大いなる業は卑金属を金へ完全に変換する、または賢者の石の創造を指すヨーロッパ中世の錬金術の言葉に由来している。後にヘルメス主義で、意識変容を表すメタファーとして使われた。これには次の三つの段階がある[1]。
カバラ
ゾーハルや形成の書などの古典的なカバラの教典に「大いなる業」という言葉は存在しない。
しかしながら、ルネサンス期のカバリストの書物にはそのコンセプトが見られる。
- あなた自身の欲求のために祈ってはいけない。そうすれば、あなたの祈りは遂げられないであろう。しかし、あなたが祈るとき、頭の重さのためにそうしなさい。あなたに足りない物は、聖なる存在にも足りないのだから。
- 人は「神の高いところの一部」であるから、足りない部分が何であれ、それはまた、全体の中に存在し、全体はその部分が足りないと感じ、それ故に、あなたは全体の欲求のために祈るべきである。 — (a disciple of the Kabbalist R. Israel Baal Shem Tovより)
ヘルメス主義
→詳細は「ヘルメス主義」を参照
儀式魔術第一人者の一人で黄金の夜明け団に影響を与えたエリファス・レヴィ(1810年 - 1875年)は、大いなる業を詳細に論じた。彼は次のように定義した。
- 大いなる業は、すべての物事、彼自身による人間の創造より前にあり、彼の知識と将来のすべての完全な征服と言える。それは特に彼の意志の完全な解放である。[2]
セレマ
→詳細は「セレマ神秘主義」を参照
セレマでは、大いなる業は、一般的に、自己と「すべて」の神秘的な合一を導く精神的実践として定義されている。——「大いなる業は反するものの合一である。それは魂と神、ミクロコズムとマクロコズム、女と男、エゴと非エゴの合一を意味する。」[3] アレイスター・クロウリー(1875年 – 1947年)によると、これは、彼が「聖守護天使との知識と会話」と呼ぶものによって最初に明言される。[4] 別の視点では、彼はまた、大いなる業は、自己認識の探求のため、「自己存在の本性と能力の知識を獲得」するためだと考えていた。[5]クロウリーはしばしば、大いなる業を「成功する」または、「達成する」という考え方を論じ、また、この過程は継続するものであると認識していた。
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脚注
参考書籍
関連項目
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