太宰府市
福岡県の市 ウィキペディアから
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太宰府市(だざいふし)は、福岡県中西部の筑紫地域に位置する市。都市計画の圏域では福岡都市圏のうち福岡広域都市圏に属する[1]。
九州地区の統治組織「大宰府」が置かれた事により栄えた。太宰府天満宮や多くの特別史跡・史跡があり、毎年1000万人余り[2]もの観光客が訪れる観光都市でもある。
「大宰府市」と表記されることがあるが、これは誤りである。[3]
これは、古代の役所に関連する場合は「大宰府」、中世以降の地名は「太宰府」を用いられているためである。[3]
福岡県の中部、福岡市から南東約16kmの場所に位置している。市域北部に四王寺山、市域東部に宝満山、市域西南部に天拝山(筑紫野市)があり、市の中央部を御笠川が横断して流れている。市域中央部は中心市街地が発達しており、大宰府にまつわる数多くの史跡・名所が存在する。西部・南部は福岡都市圏のベッドタウンとして住宅開発が進んでいる。
また太宰府市には大学、短期大学、高等学校等の学校が数多く存在していることから、県内でも北九州市折尾地区と並び、学生の街として有名である。
九州型の太平洋側気候である。年平均気温は16.3℃で、横浜市や京都市とほぼ同じであり、海に近い福岡市と比べると1.0℃低い。山と山の間に位置しているため、梅雨の末期は南西方向からのテーパリングクラウドの影響で大雨となりやすい。盆地であり、ヒートアイランド現象の影響もあって夏は気温が上がりやすく、猛暑日は年間平均で10.4日で福岡市よりやや多い。2024年には7月19日から8月12日に猛暑日の連続日数が「25日」となり、従来の国内最長記録「24日[注 1]」を更新した。その後も猛暑日は8月27日まで継続され「40日連続」を記録した[4]。9月5日には猛暑日の年間日数が「47日」となり、従来の国内年間最多記録「46日[注 2]」を更新[5]し、9月20日現在で年間の猛暑日の合計日数が国内歴代最多の「62日」に更新した[6]。ただし熱帯夜は年間平均で22.6日で、福岡市の6割程度である。冬はやや冷え込みやすく、1月の最低気温は福岡市より2.0℃低い1.9℃、冬日は17.9日であるが、本州大都市圏の郊外都市と比べれば少ない。また筑紫野市などと同様、山と山の間にあるため雪雲の通り道になりやすく、2~3回ほど雪化粧する年が多いが、10cmを超えるような大雪にはなることは稀である。九州道・3号線など太宰府市付近を通過する道路交通に影響が出る場合もある。
太宰府(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19.6 (67.3) |
23.1 (73.6) |
25.4 (77.7) |
30.3 (86.5) |
33.9 (93) |
37.7 (99.9) |
38.6 (101.5) |
39.3 (102.7) |
36.5 (97.7) |
33.3 (91.9) |
29.2 (84.6) |
24.9 (76.8) |
39.3 (102.7) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.7 (49.5) |
11.1 (52) |
14.7 (58.5) |
20.0 (68) |
24.9 (76.8) |
27.6 (81.7) |
31.2 (88.2) |
32.5 (90.5) |
28.7 (83.7) |
23.7 (74.7) |
17.8 (64) |
12.0 (53.6) |
21.2 (70.2) |
日平均気温 °C (°F) | 5.6 (42.1) |
6.6 (43.9) |
9.8 (49.6) |
14.6 (58.3) |
19.4 (66.9) |
23.0 (73.4) |
26.8 (80.2) |
27.7 (81.9) |
23.9 (75) |
18.4 (65.1) |
12.8 (55) |
7.6 (45.7) |
16.3 (61.3) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.9 (35.4) |
2.4 (36.3) |
5.2 (41.4) |
9.7 (49.5) |
14.5 (58.1) |
19.3 (66.7) |
23.6 (74.5) |
24.2 (75.6) |
20.0 (68) |
13.9 (57) |
8.4 (47.1) |
3.6 (38.5) |
12.2 (54) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.6 (21.9) |
−5.3 (22.5) |
−4.0 (24.8) |
−0.7 (30.7) |
5.1 (41.2) |
7.7 (45.9) |
16.0 (60.8) |
16.9 (62.4) |
8.1 (46.6) |
2.0 (35.6) |
−0.5 (31.1) |
−3.2 (26.2) |
−5.6 (21.9) |
降水量 mm (inch) | 69.9 (2.752) |
74.3 (2.925) |
113.6 (4.472) |
134.8 (5.307) |
145.8 (5.74) |
282.2 (11.11) |
359.0 (14.134) |
237.0 (9.331) |
183.9 (7.24) |
96.9 (3.815) |
86.1 (3.39) |
68.6 (2.701) |
1,851.9 (72.909) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 9.4 | 9.2 | 10.8 | 10.2 | 9.1 | 12.6 | 12.8 | 10.9 | 10.3 | 7.2 | 8.7 | 9.0 | 120.3 |
平均月間日照時間 | 105.0 | 118.8 | 155.1 | 179.5 | 190.9 | 122.8 | 141.4 | 174.2 | 151.8 | 168.9 | 136.9 | 107.1 | 1,752.3 |
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1977年 - 現在)[7][8] |
市名は「太宰府市」である。しかし、同じくダザイフと読む固有名詞でも「大宰府」と表記されるものがある(大宰府跡など)。一般には、
「昭和の大合併」に於いて、太宰府町(当時)と当時の筑紫郡の周辺6か町村の合併が実現しようとしていたが、新町名問題で合併協議会が紛糾し決裂した。1955年3月1日、太宰府町と水城村の急遽合併が決定し、新太宰府町が発足した。
合併特例法による周辺市(市街地がほぼ一体化しており、とりわけ地理的、歴史的に繋がりの深い筑紫野市)との合併(いわゆる「平成の大合併」)は、一部の民間団体の活動を除いて気運が盛り上がらず、実現には至らなかった。しかしながら現在、水道、消防、ゴミ処理、火葬場等の広域行政は筑紫地域で緊密な状態を保っている。
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 |
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太宰府町長(水城村との合併後) | ||||
初-2 | 森田久 | 1955年3月26日 | 1963年3月25日 | 元ジャーナリスト |
3-4 | 中村義雄 | 1963年4月30日 | 1971年4月29日 | 元町議会議長 |
5-6 | 川邊善郎 | 1971年4月30日 | 1979年4月29日 | |
7 | 有吉林之助 | 1979年4月30日 | 1982年3月31日 | |
太宰府市長 | ||||
初-2 | 有吉林之助 | 1979年4月30日 | 1987年4月29日 | 1982年4月1日、市制施行に伴い市長となる。 |
3-4 | 伊藤善佐 | 1987年4月30日 | 1995年4月29日 | 元市議会議長 |
5-7 | 佐藤善郎 | 1995年4月30日 | 2007年4月29日 | 元福岡市教育長 |
8-9 | 井上保廣 | 2007年4月30日 | 2015年4月29日 | 元助役 |
10 | 芦刈茂 | 2015年4月30日 | 2017年12月12日 | 元市議。2度目の不信任決議可決で失職 |
職務代理者 | 2017年12月13日 | 2018年1月28日 | 総務部長[20] | |
11-12 | 楠田大蔵 | 2018年1月28日 | 現職。元衆議院議員 |
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※上記は太宰府市全域を含む福岡5区全域のデータ
太宰府市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 太宰府市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 太宰府市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
太宰府市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
※登録太宰府市民遺産一覧[27]
★は故人
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