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宮中晩餐会
天皇・皇后が国賓をもてなすために皇居宮殿で催す晩餐会 ウィキペディアから
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宮中晩餐会(きゅうちゅうばんさんかい)は、天皇・皇后が国賓をもてなすために宮中すなわち皇居宮殿・豊明殿で催す晩餐会。
即位の礼の祝宴たる饗宴の儀(きょうえんのぎ)や、立太子の礼、成婚などを披露し祝福を受ける祝宴である宮中饗宴の儀(きゅうちゅうきょうえんのぎ)もこれに含意し、また両者は国事行為として執り行われる。

2019年10月22日
概要
出席者は皇太子・皇太子妃をはじめとする皇族、内閣総理大臣・同夫人、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官ら三権の長を筆頭に、国務大臣や経済界のトップほか、ノーベル賞受賞者など約百数十人である。
天皇・皇后は宮殿南車寄で国賓とその配偶者を迎え、長和殿石橋の間に入る。ここで皇族や三権の長ら出席者の挨拶を受ける。出席者らが豊明殿の各テーブルに着くと、天皇と国賓らは石橋の間を出て豊明殿に向かう。豊明殿では一同が起立して迎え、宮内庁楽部により『親愛』(作曲:芝祐靖)が演奏される中、天皇や国賓らが入場する。はじめに天皇が歓迎のスピーチをし、相手国の国歌を吹奏し、乾杯する。続いて国賓がスピーチし、日本国歌が吹奏されて再び乾杯する。その後晩餐となり、楽部により相手国と所縁のある曲が演奏される。
料理
料理は国際儀礼にならいフランス料理のフルコース。メインの肉料理は宗教上の制約への配慮から羊肉が選ばれることが多いが、最終的には賓客の好みなどに合わせて決められる。トランプ大統領夫妻の際には、牛肉ステーキとなった。食事中のお酒は、主に赤白のワイン[1]。
かつて、パンはテーブルクロスの上に直接置かれていたが、平成期になって皿を置くように変えられた。テーブルを彩る花々も、相手国の国旗に合わせた色が選ばれるようになった[1]。
明治以来、料理はウエーターが大皿を持って回り、賓客が好きな量を自分で取り分ける方式だった。英国でかつて流行した方式で、日本では1874年9月に明治天皇の誕生日を祝うため開かれた晩さん会から続き、客に好きな料理を好きなだけ食べてもらう、という意味合いのサービスだった[1]。
2025年のブラジルのルラ大統領夫妻を迎えた宮中晩餐会から、料理をあらかじめ一人ずつ皿に盛り付けて提供する方式に変更する。宮内庁によると、両陛下の意向によるもので、大皿から取り分ける際に、会話が中断してしまうケースが多かったことなどが理由という[1]。
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ドレスコード
男性は燕尾服、タキシード、紋付羽織袴。女性はロングドレス、白襟紋付が通例であるが、2025年にブラジルのルラ大統領を国賓として招いた晩餐会では、相手国の要望で初めてドレスコードに平服が指定され、男性はダークスーツ、女性はデイ・ドレスで執り行われた[2][3]。
→「礼服 § ドレス・コード」、および「服装規定」も参照
国賓の一覧
第125代天皇即位の礼・饗宴の儀
出席した各国要人
- 総勢:158か国
- 国家元首級:70カ国
- 皇室・王室:20カ国
- 副大統領級:15カ国
- 首相級:20カ国
- 閣僚級:35カ国
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欧州
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アフリカ |
国際機関
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昭和時代
平成時代
令和時代
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脚注
外部リンク
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