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座位保持装置
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座位保持装置(ざいほじそうち)とは体幹の機能障害で自力で座ることが難しい人が、適切な姿勢で座る姿勢を安定させるための補助具である。特に、筋力や体幹のバランスに課題がある肢体不自由児や高齢者、障がいのある方に使用され、快適で安全な座位を保つことを目的としている。適切な姿勢を維持することで、呼吸や食事、コミュニケーションがしやすくなり、生活の質(QOL)向上にもつながる。厚生労働省の告知資料では、座位保持装置とは『機能障害の状況により、座位に類した姿勢を保持する機能を有する装置を含むもの』とされている。座位保持椅子に似ているがキャスターがついていて移動できるものを指す[1]。
目的
座位保持装置の種類
- 車椅子型座位保持装置
- 移動も可能なタイプ。身体に合わせてカスタマイズ可能。
- 背もたれや座面の角度調整ができ、長時間の使用に適している。
- 椅子型座位保持装置
- 固定型の椅子タイプ。学習や食事の際に使用。
- 足置きやサイドサポートで、安定した姿勢を保つ。
- フロアチェア型座位保持装置
- 床で使用するタイプ。座位保持が難しい乳幼児に適している。
- 軽量で持ち運びやすい。
- カスタムメイド座位保持装置
- 個々の体型や障がいに合わせてオーダーメイドで作成。
- 3Dスキャンや石膏型を使用して正確にフィットさせる。
構造と特徴
- 背もたれ(バックサポート)
- 脊柱のラインに沿った形状で、側弯や後弯を防ぐ。
- 座面(シート)
- 体圧分散素材を使用し、褥瘡予防に配慮。
- 骨盤の位置を安定させるためのクッションやベルト付き。
- ヘッドレスト
- 首や頭を支えることで、呼吸や視線の安定を助ける。
- フットサポート
- 足の位置を安定させ、全身のバランスをサポート。
- サイドサポート(側方支持)
- 体幹が傾かないよう、左右から支えるパッド。
選び方
座位保持装置の費用と補助制度
- 価格帯:数万円から数十万円まで幅広い。カスタムメイドは高額になることが多い。
- 補助制度:
- 障害者総合支援法や日常生活用具給付制度を利用して、公費負担が可能。
- 医師の診断書や専門家の意見書が必要な場合がある。
使用時の注意点
- 定期的な点検とメンテナンス
- ネジの緩みやクッションの劣化を確認。
- 成長や体の変化に合わせた調整が必要。
- 使用時間の管理'
- 長時間同じ姿勢で座ることを避け、適度に体位変換を行う。
- 褥瘡(床ずれ)予防のため、皮膚の状態もチェック。
- 快適さの確認
- 圧迫感や不快感がないかを定期的に確認。
- 座り心地が悪い場合は、クッションやパッドの調整を行う。
出典
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