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平気法
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平気法(へいきほう)とは、中国暦における二十四節気を配置する方法の一つである。節気間の時間が均等であることからこの名があり、恒気法(こうきほう)ともいう。黄道を24分割する定気法が空間分割法とも呼ばれることに対し、平気法は時間分割法とも呼ばれる。
冬至から翌年の冬至までの時間を24等分して導き出す。こうして導き出された約15日ごとの分点に節気と中気を交互に配した。そして、基点である冬至を11月に固定して各月には必ず中気が含まれることとし、中気を含まない月ができるとそれを閏月とした。
太陽の運行は、一年を通して一定でないため、平気で定めた二十四節気は定気法とは一致しない。しかし、中国においては、太陽の速度の変化は、南北朝時代の張子信以前は理解されておらず、平気法が定着していた。しかし、隋の劉焯は、太陽の運行の不等を暦に取り込み、それ以降は定気の計算方法が暦書に記載され、天文学的な計算に用いられていた。しかし、注暦は清の時憲暦以前は平気が用いられた。節気の記載とは別に昼夜の長さも適是注記され、たとえば春分の二日ほど前の日や秋分の二日ほど後の日に「昼五十刻 ,夜五十 刻」などと注記された[1]。
時憲暦の定着後も、梅文鼎らは置閏法が複雑になること、伝統にそぐわないこと等を理由に、平気による注暦を主張した[2]。対して、江永は天の運行との一致を定気の長所としてそれによる注暦を支持し、平気の問題点を挙げて梅文鼎に反論した[3]。
中国では清の時憲暦以前、日本の暦では天保暦の採用まで、いずれも平気法が用いられた。
1太陽年(≒冬至〜翌冬至)という時間を平均するのが本来であり、定気法では発生する旧暦2033年問題は、平気法では起こらない。
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定気法と平気法の比較
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参考までに、2021年〜2022年および2033年〜2034年の二十四節気について、定気法と平気法による日時(形式:月-日 時:分)を一覧にした(時刻は日本中央標準時)。
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脚注
参考文献
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