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ストレッチャー
医療機器 ウィキペディアから
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ストレッチャー(英語: stretcher, 日本語: 担架〈たんか〉)は、自立歩行や車椅子での移動が困難な者の搬送に用いられる資機材。メインストレッチャー、サブストレッチャー、布担架などの種類がある[1]。病院で使用されるストレッチャーは病床から手術室などへ移動する際に用いられるほか、 救急処置室では移動の簡便さ・時間短縮を重視して初療台としても用いられる[2]。

車載用ストレッチャー
(アメリカ)
種類
要約
視点
メインストレッチャー
メインストレッチャー(メーンストレッチャー)は救急活動における主要資機材である[3]。特に心肺停止傷病者に心肺蘇生法を施す場合、サブストレッチャーや布担架のままでは姿勢や背面の剛性の関係で、適切な強さと深さによる胸骨圧迫の継続的な実施が困難である[1]。
アンビュランスタイプストレッチャーとロールインタイプストレッチャー(エクスチェンジタイプストレッチャーやスカッドメイトタイプストレッチャーなど)がある[3]。
サブストレッチャー
狭隘な場所や階段搬送にも使えるストレッチャー[4]。椅子型に固定して傷病者を坐位で搬送することもできる[4]。
なお、階段搬送ではサブストレッチャー以外に階段搬送用ストレッチャーがある[5]。また、サブストレッチャーよりも簡易なものに椅子状で2人で計4か所の持ち手を持って搬送するレスキューシートがある[6]。
布担架

布担架は傷病者の屋内での搬送、階段や狭隘な場所での搬送に用いられる[7]。病人や負傷者を搬送するため枠に麻布などを張った持ち手部分をもつ器具である[8]。
布担架についてはポリエステル繊維を塩化ビニールで覆ったターポリン製のものが多くなっていることからターポリン担架ともいう[7]。
担架による傷病者の搬送法を担架搬送法という(背負ったり横抱きにするなど担架を用いない搬送法は徒手搬送法という)[9]。担架は原則として傷病者の足側が進行方向に近いほうに向けて搬送する[9]。ただし、階段など傾斜がある場所の移動の場合は、傷病者の頭側が高いほうにくるように移動する[9]。
その他の種類


- バックボード - 主に外傷傷病者を固定するための木製あるいはポリエステル製の器具で、両側にストラップのピンを掛けたり搬送時に持ち上げるための穴がある[10]。
- スクープストレッチャー - アルミ合金製あるいはポリマー樹脂製で、本体は2分割できるようになっており、傷病者をすくうように収容して固定できる[11]。
- バキュームスプリント - スプリント内の空気を減圧することで、その内部の細かいビーズを使って傷病者の体形に合わせて固定するもので全身用と四肢用がある[12]。
- バスケット型ストレッチャー - 搬出や救出に用いられるもので、その形状から舟型担架ともいう[12]。ポリエチレン製、アルミ製、ステンレス製などがある[12]。
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付加機能
陽・陰圧装置付搬送具(アイソレーター)
感染症患者を移送するために、内部気圧を陰圧もしくは陽圧にして隔離した状態で運べるストレッチャーである[13]。英語では、isolation stretcher という呼び名もある。
応急担架
毛布や衣服を利用した応急担架を使用する方法もある[9]。ボーイスカウトやガールスカウトなど団体によって簡便な担架の作り方を講習しているところもある。
いずれの場合も2本の棒に
- 椅子をくくりつけたもの(王様が運ばれるような四人持ちの輿と考えればよい)
- 上着の服を二枚逆にむけ、2本の棒を通すもの
- 二本の棒に毛布を折りたたみながらかぶせたもの(意外と重みに耐えられ、丈夫)
- 均等に紐を二本の棒に括り付けていったもの(あやとりを思い浮かべれば考えやすい)
歴史

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関東大震災の記録映像には、豊多摩郡渋谷町(当時)の日本赤十字病院で活動を行う救護看護婦と、大正12年当時のストレッチャーの貴重な動画が残っている[14]。
脚注
参考文献
関連項目
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