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日産・SR20DET
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SR20DETは、日産自動車が開発・製造していた直列4気筒ガソリンエンジンである。
概要

SR20DETは、従来のCA18DETに代わるターボエンジンとして開発された。総排気量は1,988立方センチメートル (cc)、バルブ数は16バルブで、1基のターボチャージャーで過給される。
1989年10月にU12型ブルーバードで初めて導入され、1991年にはS13型シルビア/180SXに搭載された。その後もアベニール、ルネッサ、リバティなど、多くの日産車に搭載された。2002年8月のアベニールGT4およびS15型シルビアの生産終了をもって、SR20DETを搭載した車種は消滅した。
エンジン型式の内訳は以下の通り(詳細は日産自動車#エンジン型式を参照)。
エンジンカバーの色
エンジンカバーの色はエンジンの製造年に関係している。
- 1989 – 1994年 "赤ヘッド" - U12/13ブルーバード、PS13シルビア、1994年以前の180SX:(ギャレットT25Gターボ)の370ccインジェクターを使用した。RNN14パルサーGTi-Rの文字無し赤ヘッドはラッシュアジャスターがない、ロッカーアームにストッパーの採用、大容量オイルポンプ、4連スロットルの採用を筆頭に専用にチューニングされたものであり、レースエンジンといえるほど別物に改良された[1][2]。
- 1994 – 1998年 "黒ヘッド" - 1994年以降に生産された180SXに搭載。ギャレットT25Gターボを採用した。
- 1994 – 1998年 "黒ヘッドVCT" - S14型シルビアに搭載。インテークカムに可変カムタイミング(VCT)が導入された(オーストラリアおよびヨーロッパ市場向けにはギャレットT28ジャーナルベアリングターボ、日本市場向けにはギャレットT28ボールベアリングターボ)[3]。370ccインジェクターが使用された。
- 1995 – 2002年 "シルバーヘッド" - アベニールおよびルネッサに搭載。
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エンジン諸元
- 1990 - 1994年 RNN14型パルサーGTI-R
- コンプレッサーフロー: 33 lb/MIN
- スロットルボディ:クワッド
- インジェクターフロー:440cc/分
- 点火時期: 20º BTDC
- 1991 - 1998年 180SX
- スロットルボディ内径:60 mm
- インジェクターフロー: 370cc/min
- 1995 - 1999年 S14型シルビア
- スロットルボディ内径:50 mm
- インジェクターフロー:370cc/min
- 1999 - 2002年 S15型シルビア
- スロットルボディ内径:50 mm
- インジェクターフロー:444cc/min
比較表
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チューニング
SR20DETを搭載したシルビア/180SXはドリ車としての需要が高く、自然吸気(NA)のSR20DEを搭載した車両やRB20DETエンジン搭載車に運動性能向上目的でSR20DETをスワップする事例も多い。エンジン自体も2.1 Lや2.2 Lへの排気量アップや、ロッカーアーム飛びが起きないNEO VVLを備えたSR20VEのヘッド流用など、多様な手段でのチューニングメニューが確立されている。
北米では、KA24E/KA24DEを搭載する240SXのエンジンスワップの選択肢としても人気がある。SR20DETには豊富なアフターマーケットによって多くのチューニングメニューが用意されているため、SR20DETへのスワップはより一般的になってきている。また、SR20DETのスワップだけを専門に扱うショップも存在する。
純正のSR20DETはシングルターボだが、アフターマーケットでツインターボ化するチューナーも存在し、ドラッグレース仕様ではブースト圧2.2 kgf/cm2で800 PS以上を発生した事例もある[5]。
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搭載車

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関連項目
脚注
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