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暗黒の世界

キング・クリムゾンのアルバム ウィキペディアから

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暗黒の世界』(あんこくのせかい、Starless And Bible Black)は、1974年に発表されたキング・クリムゾンアルバム。スタジオ収録曲と1973年に行われたツアーのライヴ収録曲から構成される[注釈 1]

概要 『暗黒の世界』 『Starless And Bible Black』, キング・クリムゾン の スタジオ・アルバム ...

全英28位・全米64位を記録。

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解説

要約
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キング・クリムゾンはロバート・フリップ(ギター、メロトロン)以外のメンバーを一新して1972年10月にライヴ活動を再開した後、1973年1月1日に前作『太陽と戦慄』の制作を開始した。しかし発表直前の同年2月10日に行なったコンサートを最後にジェイミー・ミューア(パーカッション)を失い[1][注釈 2]、フリップ、ジョン・ウェットン(ベース、ヴォーカル)、デヴィッド・クロス(ヴァイオリン、ヴィオラ、メロトロン)、ビル・ブルーフォード(ドラムス、パーカッション)の4人編成になった。

彼等は同年3月に『太陽と戦慄』を発表すると、同月中旬からアメリカ・ツアーを開始して約3か月間で約60回ものコンサートを行ない[2]、約3週間の休暇の後、9月にツアーを再開して年内にアメリカで19回、ヨーロッパで24回のコンサートを行なった[2]。コンサートでは『太陽と戦慄』の収録曲と即興演奏が披露され、9月からは休暇中に書かれた「人々の嘆き」「夜を支配した人々」「突破口」[3]が加えられた。

1974年1月7日、彼等はジョージ・マーティン所有のAIRスタジオで本作の制作を開始して「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」を録音した[4]。そして前年のツアーのライヴ音源からスコットランドグラスゴー公演(10月23日)の「隠し事」、スイスチューリッヒ公演(11月15日)の「詭弁家」の演奏、オランダアムステルダム公演(11月23日)[注釈 3]の「夜を支配する人」の導入部と「トリオ」「暗黒の世界」「突破口」を選び、「詭弁家」のヴォーカルと「夜を支配する人」の後半部分を録音した。

「トリオ」はタイトルの通りロバート・フリップデヴィッド・クロスジョン・ウェットンの3人による演奏だが、作曲は一音も出していないビル・ブルーフォードを含むメンバー全員での共同名義となっている。クロスの述懐によれば演奏中、ブルーフォードはスティックを胸の前で十字にかざし、不参加の意志を屹然と示したという[5][注釈 4]

『暗黒の世界』の原題である“Starless And Bible Black”は詩人ディラン・トマスのラジオ劇「アンダー・ミルク・ウッド (Under Milk Wood)」の一節からウェットンらが引用したものだが、ウェットンが書いた曲自体はフリップとブルーフォードから拒否されて採用されず、本作収録のライブ・インプロヴィゼーションで構成されたインストゥルメンタル曲にタイトルだけ転用された。そして、ウェットンが書いた曲自体はリチャード・パーマー・ジェイムズが書き換えた歌詞を得て次作『レッド』に収録されたが、混乱を避けるためタイトルは「スターレス」と縮められた[6]。トマスの詩句を最初に提案したのはブルーフォードだが、ウェットンがもっとも気に入って執着したのだという[5]

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収録曲

Side 1

  1. 偉大なる詐欺師The Great Deceiver (4:02)
    Wetton, Fripp, Palmer-James
  2. 人々の嘆きLament (4:00)
    Fripp, Wetton, Palmer-James
  3. 隠し事We'll Let You Know (3:46)
    Cross, Fripp, Wetton, Bruford
  4. 夜を支配する人The Night Watch (4:37)
    Fripp, Wetton, Palmer-James
  5. トリオTrio (5:41)
    Cross, Fripp, Wetton, Bruford
  6. 詭弁家The Mincer (4:10)
    Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Palmer-James

Side 2

  1. 暗黒の世界Starless And Bible Black (9:11)
    Cross, Fripp, Wetton, Bruford
  2. 突破口Fracture (11:14)
    Fripp

※録音年月日と場所

  • 1973年10月23日、グラスゴー、アポロ・シアター - Side 1 #3
  • 1973年11月15日、チューリッヒ、フォルクスハウス - Side 1 #6(ヴォーカル以外)
  • 1973年11月23日、アムステルダム、コンセルトヘボウ - Side 1 #4(導入部)、#5、Side 2 #1、#2
  • 1974年1月から2月、ロンドン、AIRスタジオ - Side 1 #1、#2、#4(後半部)、#6(ヴォーカル)
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レコーディング・メンバー

クレジット

  • Produced by King Crimson for E.G. Records
    at AIR Studios, London. January 1974.
  • Acoustic Co-ordinator : George Chkiantz
  • Assistant Engineer : Peter Henderson
  • Cover Design by Tom Phillips
  • Equipment by Chris and Tex
  • Acknowledgement to D.T.
  • © 1974 EG Records Ltd.

『暗黒の世界 40thアニバーサリー・ボックス〜スターレス』

要約
視点

解説

2015年にリリースされたキング・クリムゾンのボックス・シリーズ第4弾。『暗黒の世界』制作前後に行われた1973年秋から1974年春までのツアーのライヴ音源を日付別に収録したものを中心としたCDが20枚と、5.1サラウンドハイレゾ化したもの、あるいは珍しい映像等を収録したDVD2枚とブルーレイ2枚、公式ソースでは欠落したものを補ったボーナスCD3枚の合計27枚が収められている。そして、16種類のライヴ音源の元となった録音ソースは、『暗黒の世界』の素材に使われたプロ仕様のマルチ・トラック音源3種、PA卓を通したサウンド・ボード音源11種、海賊版音源3種にそれぞれ分類される。英国DISCIPLINE/PANEGYRIC製ボックス、ディスクのライセンス・カンパニー正規輸入盤に、特典を追加した日本アセンブル仕様にてリリースされた[7]

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脚注

外部リンク

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