トップQs
タイムライン
チャット
視点

暫定大統領評議会

ハイチの国家臨時政治機関 ウィキペディアから

暫定大統領評議会
Remove ads

暫定大統領評議会(ざんていだいとうりょうひょうぎかい、フランス語: Conseil présidentiel de transitionハイチ語: Konsèy tranzisyon prezidansyèl)は、2024年4月25日にアリエル・アンリ暫定政権崩壊以降のハイチにおける国家臨時機関。日本語における名称は確定しておらず、暫定大統領会議[2][3]暫定評議会とも呼ばれる。2026年2月7日まで一時的に、空位である同国大統領の権限を遂行する。

概要 ハイチ共和国 暫定大統領評議会, 組織の概要 ...

4月30日にエドガール・ルブラン・フィスを評議会議長に選出し、新首相にフリッツ・ベリゼール英語版を指名したが、暫定首相の指名は評議会内で論争状態となったため[4]、5月28日には全会一致でギャリー・コニーユ元首相を新首相に指名した[3][5]。また5月9日には2026年2月7日までの評議会議長を務める順番を決定した[6]。11月10日にコニーユを首相を解任し、翌11日に実業家のアリックス・ディディエ・フィス=エメが就任したが、この決議はフィスが反対するなど、一枚岩の決定ではなかった[7]

Remove ads

概要

ジョブネル・モイーズ暗殺事件後から続くハイチ危機英語版でアンリ政権は疲弊し、ジミー・シェリジエらギャングによる銃撃戦が重なり、アンリ首相は3月11日に辞任表明を行った。同時に近日中に設立される暫定評議会に首相の選出も委ねると発表[8]。アンリ首相は公約であった早期の選挙実施を行わなかったため、ギャングなどによる反発を買っていた[9]。2024年4月3日、3月11日のCARICOM会議で設立を目前とした移行大統領評議会は4月16日に閣僚評議会によって、評議会メンバーを決定した。4月7日にCARICOMと2026年2月7日までに大統領を選出する約束を交わした[10]。4月25日にギャングとの銃撃戦が響く最中、国立宮殿で就任宣誓を行った[11]

権限・規定

ハイチ憲法第135条に基づいて設立された大統領職を保持するための要件を満たさなければならず、次の選挙で大統領に立候補する資格を剥奪される(大統領は連続再選禁止の規定があるため)。首相の任免及び条約の締結などの権限に限られる[12]。国防は暫定首相と共に責任を負い、国際治安部隊の派遣を迅速に遂行しなければならないと規定される[13]

Remove ads

構成

投票権を持つ7人とオブザーバーの2人によって、構成される[14]。エドガール・ルブラン・フィスが4月30日に議長となった[15]

さらに見る 役職, 氏名 ...

評議会議長

2024年5月9日に発表された政令で評議会議長を輪番制とすることを公表し、エドガール・ルブラン・フィススミス・オーギュスタン英語版レスリー・ヴォルテール、ルイ・ジェラール・ジルの順番で4人が議長を務めることとされた[6]が、スミス・オーギュスタンは汚職疑惑を理由に議長職に就くことを禁じられた。レスリー・ヴォルテールの後任にはフリッツ・ジャン英語版が選出された[16]

さらに見る 氏名, 就任日 ...
Remove ads

国際的な評価

2023年4月13日、公式声明でアントニオ・グテーレス国連事務総長は評議会の設立を歓迎し、「ハイチの全政治家に、政権移行を促進するように」と早期の改善を求めた[17]ケニアウィリアム・ルト大統領も評議会の創設を歓迎し、SNSで「ケニアは新しい指導者がハイチ危機の解決、安全の回復、ハイチの人々に政治的移行を与え、持続可能な平和と発展の到来を告げるための強力な基盤を築くという自信を表明してほしい」と投稿した[18]

同年4月15日、欧州対外行動局は「アリエル・アンリ首相が遅滞なく退任し、評議会メンバーを正式に任命されることが重要である」と述べた[19]

関連

脚注

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads