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札幌市交通局8500形電車
札幌市交通局の路面電車車両 ウィキペディアから
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札幌市交通局8500形電車(さっぽろしこうつうきょく8500がたでんしゃ)は、札幌市交通局が1985年に導入した札幌市電の路面電車車両である。
概要
1985年(昭和60年)、700形置き換えのため20年ぶりの新製車として登場、同5月13日から運行を開始した。路面電車での実用例としては熊本市電8200形に次いで2番目となるVVVFインバータ制御、誘導モーターを採用した。駆動方式は札幌市電初のカルダン式となり、回生ブレーキ、シェブロン台車なども採用した。接客設備では、ステップの3段化、ラインデリア、前面大型方向幕、側面方向幕などが新たに採用された。前扉はA810形以来の折戸となった。塗色はクリーム地にグリーン濃淡の帯とした。702号・703号が代替で廃車となっている。
積雪地である札幌の事情を鑑み、1980年代に全国各地に登場した軽快電車と異なり、機械的ブレーキにはディスクブレーキではなく踏面ブレーキを、ブレーキシューには炭素配合の特殊鋳鉄制輪子を、またマスコン(主幹制御器)も縦軸ツインレバー式のツーハンドルを採用している。また、降雪時には弱いブレーキをかけながら力行しなければならない場合が生じることから、当初の制動優先の仕様から、のちに力行優先に改められている。
2012年には、RCTサイリスタインバータが老朽化したことから、IGBTーVVVFインバータに更新した。
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製造
1985年3月に8501号・8502号が川崎重工で製造された。
改造
- 方面幕更新
- 2014年(平成26年)度から前面・側面の方向幕を幕式からLED表示に切り替える更新が始まり、翌年には全車両にて更新が完了した。2015年(平成27年)度の路線環状化に合わせたものと思われる[1]。
車体改修
全面広告車両
かつては8501号が2008年(平成20年)1月頃までセデスの、2010年(平成22年)頃までビッグ、8502号が2021年(令和3年)冬頃までロッテガーナミルクチョコレートの全面広告車だった。
2022年(令和4年)4月時点では、2両ともCIカラー(STカラー)の標準塗装になっていた。
2023年(令和5年)9月1日より8502号が、同年7月に開業した商業施設「moyuk SAPPORO」の運営事務所とタイアップしたラッピング電車となった[5]。
廃車
8501号 - 2023年(令和5年)8月に廃車された[4][6]。
8501号の廃車により、8500形は8502号のみとなった。
脚注
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