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東京モノレール700形電車

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東京モノレール700形電車(とうきょうモノレール700がたでんしゃ)は、かつて東京モノレールに在籍した跨座式モノレール電車である。

概要 基本情報, 製造所 ...

本項では、同形の中間車ユニットである800形電車についても記述する。

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概要

要約
視点

出典:[2]

700形

日立運輸東京モノレール(現・日立物流)から分離され、再び開業当初の「東京モノレール」の社名とされてから初めて登場した車両であり、同社初の冷房[1]。制御方式は抵抗制御であり、また、主電動機・ブレーキ装置を500形600形と共通化したため、両系列との併結が可能だった。

製造年

1982年 - 1986年にかけて2両編成5本(事故廃車補充で1両が増備されたため、総数は11両)が製造された。

外観

車体は600形の流れを汲み15m級2扉のアルミ合金製(前面の額縁部分はFRP製)となっているが、戸袋窓を廃止し、側窓の下段を固定化した[1]。塗装は600形同様を基調に前面の額縁部分・前面窓下および側窓周り・下部は

車内

車内の座席はセミクロスシートであり、信号ATS装置を床下に設置し1人掛座席と切妻部に2人掛座席を新設。また、ロングシートの半分を荷台とし、乗降客の流れを円滑にすることを図った[1]

軽量化対策

冷房装置を設置しつつ車体重量を600形と合わせるため、下記のような軽量化対策がなされた。

  • Al一体型材を床材に使用
  • 集電装置を軽量型振りゴムに変更
  • 主電動機を直結型ダクトに変更[1]
  • 制御装置の主抵抗器材質を変更
  • 電動発電機を密閉型から開放型に変更
  • 台車部分に関して、水平輪タイヤ用リムをAl化[1]、走行輪タイヤの補助車輪を一輪化

冷房システム

直流直接駆動分散式 DC750V 15kW、2100kcal/h/両。
一般汎用品を利用したシステム構成とし、制御・動作電源は車両の電源とは別系統。
床下にパワーユニット(15kw DCモーター1台/両)、コンデンサー2台/両、ダイナモ1台/両、制御器、冷房用バッテリーを備え、天井部分にはエバポレータユニットによって各車両ごとに独立した2つの冷凍サイクルを確保し、外気を冷却除湿し、ダクトから車内に排気する。
運転室から、各車両ごとのサーモスタットによる自動温度管理操作を可能とした。

800形

同社が6両編成化を進めるにあたり、主に700形2両編成2本に増結編成する中間車として新造。
制御方式は700形と同一の抵抗制御だが、補助電源装置は電動発電機 (MG) から静止形インバータ (SIV) に変更[1]、冷房装置も薄型化され車端部に2基設置。 700形同様、500形600形との両系列との併結が可能だった。

製造年

1985年 - 1986年に2両ユニット4本が製造された。

外観

700形とほぼ同様だが、中間車のため運転台は簡易運転台に変更、塗装を側窓周り・下部を一続きとした。

車内

当初、座席は700形同様のセミクロスシートだったが、1993年(平成5年)にロングシート化改造を実施。

さらに見る 形式, 800(奇数車) ...
  • :事故廃車
  • 太字:運転室を撤去した車両
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運用

700形同士および他系列と併結し500形600形と共通に運用されたが、1985年以降は800形との6両編成で運行。その後1992年からは6両固定編成化も行われ、702・705・708・709・712の運転台を撤去し、これらは800形同様の塗装とされた。
1000形2000形の増備により1998年7月28日の営業運転をもって全車廃車された[3]。700形・800形の廃車により500形以来の15m級2両ユニットのボギー車系列は消滅した。

さらに見る ← 浜松町羽田 →, 編成端ユニット ...
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脚注

参考文献

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