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松殿山荘

京都府宇治市木幡南山にあり、山荘流茶道の流祖・高谷宗範が茶道道場のために造った建築物および庭園。平安時代末期の関白・藤原基房の別業である「松殿」跡地とされる。 ウィキペディアから

松殿山荘
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松殿山荘(しょうでんさんそう)は、京都府宇治市木幡南山にあり、山荘流茶道の流祖・高谷宗範(たかや そうはん)が茶道道場のために造った建築物および庭園平安時代末期の関白藤原基房別業である「松殿」(まつどの)跡地とされる。

概要 松殿山荘, 所在地 ...

概要

高谷宗範は大阪の弁護士であったが、遠州流茶道に堪能であり、1918年大正7年)に土地を取得して自らの設計により茶道道場「松殿山荘」を建設した[1]。建坪は千坪(約3300平方メートル)。現在は大書院や奈良・京都市内の山並みが見渡せる眺望閣など近代和風建築が建ち、茶室が17席ある[2]。敷地内は、宗範の山荘流茶道における基本理念である「方円思想」に貫かれており、方と円を組み合わせた造形が随所に見られる[3]

歴史

松殿山荘の所在地は、関白・藤原基房が造った別業・松殿の旧地と伝えられており、『百錬抄』の記述から基房晩年の造営と考えられている[4]。また、『明月記』・『民経記』・『百錬抄』によれば、道元の誕生の地とされている[5]

1918年に高谷宗範がこの一帯を購入し、1919年(大正8年)から、親しみやすい広間で茶を普及するための茶道道場の建築を始める。その後11年の歳月をかけ、1930年昭和5年)に完成した[4][6][7]

文化財

重要文化財(国指定)

以下の12棟の建造物は2017年度重要文化財指定 [8][9]

  • 松殿山荘 12棟
    • 本館(東書院棟、西書院棟、中書院棟、大書院棟、天五楼棟からなる)(附:土塀3棟(西書院・南蔵間、南蔵・中玄関間、大玄関西))
    • 北蔵
    • 南蔵
    • 蓮斎(附:渡廊下及び大腰掛)
    • 撫松庵(附:露地門、腰掛、雪隠)
    • 春秋亭(附:土塀2棟(東方、西方))
    • 檆松庵(さんしょうあん)(1字目の漢字は木偏の右に「炎」、その右に「占」)(附:露地門)
    • 聖賢堂(聖堂・賢堂からなる)(附:土塀1棟)
    • 仙霊学舎
    • 修礼講堂及び事務所(附:手荷物預かり所)
    • 宝庫
    • 大門(おおもん)(附:便所)
  • (以下、附指定物件)
    • 天満宮社
    • 旧宅
    • 旧宅土蔵
    • 附属屋
    • 平面図1枚

ギャラリー

交通アクセス

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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