トップQs
タイムライン
チャット
視点

桐山ロート

ウィキペディアから

桐山ロート
Remove ads

桐山ロート(きりやまロート、英語: Kiriyama funnel)は、減圧ろ過を行うときに使う漏斗の一つである。ブフナー漏斗と同じように、目皿部分にろ紙をそのまま置き[1]吸引瓶またはろ過鐘吸引フラスコを接続して使う。「桐山ロート」は桐山製作所の商品名。

Thumb
上から見た桐山ロート
Thumb
横から見た桐山ロート。ロゴが入っている。

形状

陶器磁器に孔が多数あるブフナー漏斗と違って、吸引する孔が1ヶ所しかない作りになっている。また、ガラス製のため視認性が良く[2]、汚れ残しが分かりやすい。。独自の目皿は、桐山製作所の初代社長が雨の日にマンホールの溝が効率的に雨水を流していることに気付き、それに近いかたちの試作を行ったことが始まりで[2]、孔を1つにすることなどの工夫をして今の基本形状になった[3]

種類

一般的なものの他に、次のようなものもある。

恒温ジャケットタイプ
熱媒を循環させることにより、常温では結晶化する溶液のろ過が可能[4]
大型桐山ロート
一般的なものより大型[3]
桐山ロート(摺合無し) ブフナー型
特徴の摺合がないブフナー式のロート[5]

ブフナー漏斗との違い

桐山ロートはブフナー漏斗と比べてろ過スピードは遅く、詰まりやすいが、専用のろ紙(桐山ろ紙)を使用するため[注釈 1]セライトろ過などの精密ろ過に向いている[6]

日本国外

桐山ロートは日本でできたので、アメリカなどの国にはない[7]

脚注

Loading content...

関連項目

外部リンク

Loading content...
Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads