アンドリュース攻撃

アンドリュース攻撃 (〈The Great Locomotive Chase〉又は、ミッチェルの襲撃、機関車大競走 〈also known as Andrews' Raid or the Mitchel Raid〉)は、1862年の4月12日に、南北戦争中のジョージア州北部で行われた、襲撃事件である。

Great Locomotive Chase

民間人ジェームズ・J・アンドリュースなどからなる北軍の義勇兵数名が、ジョージア州アトランタとテネシー州チャタヌーガを結ぶウェスタン・アンド・アトランティック鉄道で、朝食のために乗員乗客全員が降車していた列車から蒸気機関車「ゼネラル号」（The General）を奪い、レールや鉄道橋や沿線の電信線を破壊しながら北へ進み、南軍のテネシー州への重要な補給線であった同鉄道を使用不能にしようとした。

南軍側は最初は手漕ぎトロッコで追いかけたが、途中で見つけた機関車を次々に乗り換え、最後は「テキサス号」（The Texas）を使ってゼネラル号を追跡した。追われる北軍側は最終的にはチャタヌーガ手前で燃料切れのためゼネラル号を放棄して散開したが、次々に逮捕され裁判で絞首刑を宣告された。

この事件に関わった合衆国の軍人、ジェイコブ・パロットは、名誉勲章の第一受賞者になった^[1]。

『キートンの大列車追跡』のポスター

このエピソードは「機関車大競走」と呼ばれ、ハリウッドのスター、バスター・キートンの『キートンの大列車追跡』や、ウォルト・ディズニーの『機関車大追跡』などの映画に影響を与えた。