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欧州連合文学賞
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欧州連合文学賞(おうしゅうれんごうぶんがくしょう、英語: European Union Prize for Literature、略称: EUPL)は、2009年に設立された欧州連合(EU)の文学賞である。ヨーロッパ全域の新進文学者の優れた才能を表彰し、文学作品の翻訳と流通を促進し、ヨーロッパ大陸の創造性と多様性を強調することを目的とする[1]。
概要
EUPLは、EUの文化・視聴覚分野を支援する「クリエイティブ・ヨーロッパ」プログラムによって資金提供される。賞の運営は、欧州作家評議会、欧州出版者連盟、欧州・国際書店連盟からなるコンソーシアムが担当し、欧州委員会の支援を受ける。コンソーシアムは各国での審査員団の設置や授賞式の運営、受賞者のプロモーション(オンライン、書店、ブックフェアなど)を支援する[2]。
初期の形式
当初、参加国の3分の1ごとに毎年、文学・出版・書店分野の専門家からなる国家審査員団が設置され、2~5冊の候補作から各国の受賞者を選出していた。参加国は3年周期で全加盟国を網羅する。参加国には以下が含まれる[2]:
2022年以降の形式
2022年、欧州委員会は賞の構造を変更し、各国の組織が1冊ずつ候補作を推薦し、7人からなる欧州審査員団が1人の最優秀受賞者と5つの特別賞を選出する形式を導入した[3]。これに対し、欧州作家評議会は「新形式が多言語主義を促進しない」として参加を取りやめた[4]。
賞の内容
受賞者には5,000ユーロの賞金が授与され、受賞作品の翻訳およびプロモーションが支援される。また、受賞作の抜粋を原語と英語またはフランス語の翻訳で収録したEUPLアンソロジーが毎年発行される[2]。
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受賞者
要約
視点
以下は、EUPLの受賞者および特別賞受賞者の一部である。詳細なリストは公式ウェブサイトを参照。
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翻訳
EUPLは、ヨーロッパ内外での文学の流通と多様性を促進する[5]。以下は、英語に翻訳された受賞作の一部である:
- フィンランド:Selja Ahava『Things that fall from the sky』(Oneworld Publications、2015年)
- 北マケドニア:Petar Andonovski『Fear of Barbarians』(Parthian Books、2021年)
- ボスニア・ヘルツェゴビナ:Lana Bastašić『Catch the Rabbit』(Picador、2021年)
- ドイツ:Benedict Wells『The End of Loneliness』(Sceptre、2018年)
- スペイン:Irene Solà『When I Sing, Mountains Dance』(Graywolf Press、2022年)
脚注
外部リンク
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