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母 (三浦綾子の小説)
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『母』(はは)は、三浦綾子の小説である。
内容
『蟹工船』で知られるプロレタリア作家・小林多喜二の母・小林セキ(1873年 - 1961年)を語り手とした小説[1]。
多喜二が亡くなってから27年、第二次世界大戦の終戦から15年後[2]、北海道に暮らす88歳のセキが、訪ねてきた人を相手に、自分の一生を振り返りながら、わが子多喜二の人生をも浮き彫りにし[3]、最後にはキリスト教での葬儀を希望するに至るまでの思いを、全編東北弁を交えて独白する[4]。
著者によれば、この題材で小説を書くよう依頼したのは夫の三浦光世である[5]という。当初は小林多喜二のこともよく分からず、戸惑いもあったが、「多喜二の母は受洗した人だそうだ」という夫の一言が執筆のきっかけになった[5]。自分から書きたいと願った題材ではなかったものの、取材を始めてから次第に熱が入り、感動とともに書き終えた[5]とする。取材の途中、多喜二の母が受洗していないことを知って書く気を失ったが、さらに深く掘り下げて調べてみることで、挫折感を振り切ることができた[5]という。
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映画化
2016年、『母 小林多喜二の母の物語』として映画化。2017年公開。
舞台化
関連項目
脚注
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