トップQs
タイムライン
チャット
視点

気管支炎

気管支の炎症 ウィキペディアから

気管支炎
Remove ads

気管支炎(きかんしえん、: : : : bronchitis)は、呼吸器疾患の一つで気管支炎症を指す。急性慢性に区分される。また、別の区分では慢性気管支炎は閉塞性肺疾患にも分類される(気道の狭窄症状、の過膨張、喘鳴、呼気延長、1秒率の低下、残気量英語版の増加等)。自身の喫煙や周りの人間による受動喫煙の健康被害により、症状が悪化したり慢性化したりする悪影響がある。

概要 気管支炎, 概要 ...
Thumb
Thumb
グレイ解剖学に示された下気道の肉眼解剖像。
Remove ads

急性気管支炎

急性気管支炎とは、を主な症状とする3週間までの気管支炎症を指す[1][2]。原因の90%はウイルス感染症である[2]

原因

症状

先駆症状として風邪症状があらわれ、次第に咳や等の急性上気道カタル症状を呈する。発熱(軽度)、全身倦怠感、頭が重い等の症状を併発することも多い。また、激しい咳が出る場合は腹部の筋肉痛を訴えることもある。

検査

ただし、胸部X線に異常所見は見られない。

治療

  • 去痰剤による痰の除去
  • 鎮咳剤による咳の沈静化

急性気管支炎に対する抗生物質の使用は一般的には勧められず、これが効果がないことのエビデンスは、各種試験にて40年間積み重ねられてきた[1]米国CDCは処方量を減らそうと15年間キャンペーンを実施しており[1]米国品質保証委員会英語版(NCQA)によるHealthcare Effectiveness Data and Information Set(HEDIS)においては2005年から「処方をゼロにすべき」と勧告している[1]

しかしながら米国では1996-2010年の間において、60-80%の水準にて抗生物質が処方されている[1]

Remove ads

慢性気管支炎

痰・咳が2年以上連続し、毎年3ヶ月以上継続するものを指す。慢性閉塞性肺疾患(COPD)に含まれる。ただし肺結核、肺化膿症、気管支喘息気管支拡張症等の肺・心疾患を伴うものは除外する。また男性に多く、冬期に増加する傾向がある。進行そのものは緩慢で適切な治療を行えば問題はないが、放置すると肺性心へ進行することも多いので注意が必要である。

原因

症状

検査

治療

  • 原因の除去として、転地・転職(大気汚染、職場汚染の回避)や禁煙を行う。
  • ネブライザー吸入療法体位ドレナージによる気道の浄化を行う。ネブライザーの吸入薬剤としては喀痰溶解剤、気管支拡張剤、抗生物質、副腎皮質ステロイド剤等を用いる。
  • 起因菌に有効な薬剤(抗生物質等)の投与。

全般的な呼吸不全の対策として、酸素吸入や人工呼吸、強心利尿剤等の投与を必要とする。

Remove ads

脚注

関連項目

Loading content...
Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads