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流れ星が消えないうちに
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『流れ星が消えないうちに』(ながれぼしがきえないうちに、Before shooting star fade out)は、橋本紡による小説。
出版社は新潮社(新潮文庫)。2014年、新潮文庫の100冊にもラインアップされている[1]。2015年には映画化された[2]。
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概要
かつての恋人を想う奈緒子、今は亡き親友を想う巧、奈緒子と巧をつなぐ加地の存在、周囲の人々との日常物語。橋本の他作品と同様、『車輪の下』『銀河鉄道の夜』などの文学小説が作中に登場する。
また、この他に月や星座・流星群といった天体(プラネタリウム)、野球やサッカー、ボクシングなどのスポーツなども登場する。
千葉県を舞台にしており、これは、作中の設定や描写、一部の人名にも反映されている。
橋本の代表的な作品『半分の月がのぼる空』のとある大きなテーマを、別の角度から描いた作品としても話題を集めた[要出典]。
2007年2月には、ベネッセによる「高2進研プロシードテスト模試」に問題文として出題された。
あらすじ
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
奈緒子はいつからか玄関で寝る生活をしていたが、ある日、父親が家出してきて、どこか奇妙な親子での生活が始まる。その頃、奈緒子の恋人・巧は、ボクシングの練習で山崎先輩にKOをくらい、身のあり方を考えていた。そんな2人の共通点は、奈緒子の恋人であり巧の親友たる加地の存在だった。
登場人物
- 本山 奈緒子(もとやま なおこ)
- 一軒家で一人暮らしをしている21歳の大学生。元々は家族4人で住んでいたが、父の転勤に伴い、大学進学が決まっていた奈緒子を残し、家族は佐賀県へ引っ越した。
- かつての恋人・加地が事故で亡くなってしまってから、加地への想いの強さあまりに気持ちの整理がつけられずにいる。そのため、自分の部屋で寝ることができず、現在は玄関で毎晩寝ている。
- 川嶋 巧(かわしま たくみ)
- (姉によって)金髪頭にされた20歳の大学生で、奈緒子の現在の恋人。
- 当初、ボクシングをしていたが、自分の気持ちと山崎の意見からやめることにした。それ以前はサッカーをしていたが、こちらも高校卒業後にやめた。
- ひょんなことから親友のような仲になった奈緒子の元恋人・加地との思い出ばかり考えている。
- 加地(かじ)
- 奈緒子とは小学生からの幼馴染にして初恋の相手、巧とは高校時代からの同級生。一年半前に、旅先の海外で事故死した。
- 高校生時代は読書や天体などインドア志向であったが、巧と知り合ってから、自らの言葉や考えに向き合った生き方をはじめ、奈緒子に告白して付き合うようになった。さらに、大学進学後は授業をほったらかしてまで、積極的にあてのない旅に出るようになった。
- 彼が生前に残した言葉は、奈緒子や巧に強い印象を残した。また、巧に語った言葉は後に奈緒子の父を経て、奈緒子に伝わってゆく。
- 本山 絵里(もとやま えり)
- 奈緒子の妹で、奈緒子とは3つ年下。家出した父の様子を見にやってきた。
- 奈緒子の父
- 演 - 小市慢太郎
- 3年前佐賀に転勤していたが、突如、奈緒子のもとへ家出して来た。以後、かつての自宅で鬱々と過ごすも、巧と飲んでからあることをきっかけに活動を始める。巧との会話から読売ジャイアンツのファンらしい。
- かつては、地域との関係は希薄であったが、現在は性格の良さから地域住民から頼られ、娘・奈緒子との溝も次第に埋まってゆく。
- 奈緒子の母
- 山崎(やまざき)
- 巧の1つ年上の先輩で、巧と同じくサッカーをしていたが、現在はボクシングをやっている。
- 作中での呼び名は「山崎先輩」。巧の姉・瑞穂に想いを抱いている。
- 川嶋 瑞穂(かわしま みずほ)
- 巧の姉。見た目は美人だが、巧曰く、口は悪くガサツな性格。
- 山崎の憧れであるが、山崎は瑞穂の嫌いな「マッチョで胸毛が多い」に該当している。
- 春日 貴子(かすが たかこ)
- 奈緒子の友人。加地を亡くしてからの奈緒子を心配する。
- 伊沢(いわさわ)
- 藤木(ふじき)
- カレン君
- 瑞穂が以前憧れていた全国クラスのサッカー強豪校の選手のこと。プロ内定を受ける実力を持つFW。
- 県大会2次予選で、巧や山崎らとベスト8を掛けて対戦したことがある。
- 名前やポジションから、実在のサッカー選手、カレン・ロバートと思われる。
映画
同名タイトルで、2015年11月21日公開。監督は柴山健次、主演は波瑠[2]。2014年12月からクランクインし、武蔵野市と三鷹市でオールロケが敢行される[2]。
キャスト
スタッフ
関連項目
- 斎藤美奈子 - 著書『文芸誤報』で本書を「中年カップルみたい」・「作家として敗北している」など歯に衣着せぬ言葉で酷評した。
脚注
外部リンク
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