独立東部特殊作戦センター (ウクライナ特殊作戦軍)

独立東部特殊作戦センター (どくりつとうぶとくしゅさくせんセンター、ウクライナ語: Окремий центр спеціальних операцій «Схід»、正式名称:勇敢なるスヴャトスラフ王子名称独立東部特殊作戦センター(ウクライナ語: Окремий центр спеціальних операцій «Схід» імені князя Святослава Хороброго) は、ウクライナ特殊作戦軍に所属するウクライナの特殊部隊。

独立東部特殊作戦センター
Окремий центр спеціальних операцій «Схід»
創設	1962年(ソ連軍として) 1992年(ウクライナ編入年)
所属政体	ソビエト連邦 → ウクライナ
所属組織	ウクライナ陸軍(1992年-2016年) →ウクライナ特殊作戦軍(2016年以降)
編制単位
兵科	特殊部隊
所在地	キロヴォフラード州クロピヴニツキー
愛称	ОЦ СпО «Схід»
標語	«Двічі не вмирати»

歴史

1991年10月11日にウクライナが独立すると、ソ連軍スペツナズ第10独立特殊任務旅団（ウクライナ語版）の人員は、ウクライナ国民への忠誠の誓いを立てた。1997年秋まで、旅団は第32軍団指揮下にあった。

1998年6月3日、ウクライナ国防大臣令により、第1独立特務連隊に再編された。

第3独立特務連隊章

2000年9月7日、第1独立特務連隊は第3独立特務連隊に改名され、2003年7月にスタルイクリム（ウクライナ語版）市からクロピヴニツキー市 （当時はキロヴォグラド）に移転した。

ドンバス戦争

2014年6月、連隊の兵士たちはバフムートにある装甲兵器の保管基地を防衛した。

連隊の10人の戦闘員とグループ指揮官のセルヒイ・リシェンコ（ウクライナ語版）中佐が戦闘で死亡した^[1]。

連隊は2014年にウクライナとロシアの国境（ウクライナ語版）での戦闘に参加した。 2台の装甲兵員輸送車に乗ったユーリー・コヴァレンコ（ウクライナ語版）指揮下のグループは、コジェブナ近くのミウス川渡河を指揮した後、ウクライナ軍に情報を提供した。ディブロフカの近くで、グループは敵の待ち伏せ部隊を発見し、戦闘が続いた。特殊部隊員1名が死亡、8名が負傷、救援のために2機のMi-24が出動したが、武装勢力に壊滅的な打撃を与えた^[2]。

2018年、連隊は名誉称号「勇敢なるスヴャトスラフ王子」を授与された^[3]。

2019年、Армія FMは連隊がすぐにSSOの独立センター「SHYD」に移管されると報告した^[4]。

2021年12月6日、ウクライナ軍創設30周年を記念して、後方支援の一環として米国から提供された13台の軽装甲ハンヴィー車が連隊に移管された^[5]。

2022年7月29日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領より、「勇気と勇敢さに対する名誉賞」を授与された^[6]。

同センターは、防御作戦の開始から終了までアヴディエフの戦いに参加した。同センターには、偵察と監視、歩兵の火力支援、FPVドローンの制御、砲兵と航空の調整、強襲作戦、狙撃任務、採掘などの多くの任務が割り当てられた^[7]。

司令官

イワン・ヤクベツ（ウクライナ語版）大佐 - 1992年〜1996年^[8]

セルヒー・ドクチャエフ大佐 - 1996年〜1997年

ヴィタリー・ピクリン（ウクライナ語版）大佐 - 2016年まで

オレクサンドル・トレパク大佐 - 2016年〜2020年

ミハイロ・クラソチン（ウクライナ語版）大佐 - 2020年〜

損失

ウクライナ語版ウィキペディアの第3特務連隊の損失を参照。