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印伝
鹿の皮をなめして染色を施し漆で模様を描いたもの ウィキペディアから
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印伝(いんでん)とは、印伝革の略であり、印傳とも表記される。鹿の皮をなめして染色を施し漆で模様を描いたもので、武具や袋物などの製造に用いられる技法である[1][2]。


概要
鹿革と日本人の関わりは古く、奈良時代には皮革加工の技術(なめし、燻煙、染色)が進歩し、貢物として鹿革製の武具や装飾品が献上された[2]。奈良時代のものとされる東大寺蔵の国宝「葡萄唐草文染韋」も鹿革を燻煙して製造され[2]、正倉院宝物庫にも鹿革製の武具や馬具、履物などが収められている[2]。
16世紀から17世紀にかけての南蛮貿易では、オランダ東インド会社から「應帝亜革(インデヤかわ)」と呼ばれるインド産の装飾革が伝来[2]した。
印伝または印傳の名称は、江戸時代(寛永年間)に日本へ来航した外国人から、インド産の装飾革が江戸幕府に献上された際に名付けられ[1]、のちに日本で国産化した製品が「印伝」と呼ばれるようになった[1][2]。
印伝の技法は、昔は馬具、武具や甲冑の部材、胡禄(ころく、矢を入れて携帯する容器)、胴巻(どうまき、盗難を防ぐため金銭や貴重品を腹に巻き付け携帯する帯状の袋)、革羽織、巾着、銭入れ、煙草入れなどの製造に用いられ、現代では札入れやがま口、下駄の鼻緒、印鑑入れ、ハンドバッグ、ベルト、ブックカバーなどの製造に用いられる。
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甲州印伝
甲州印伝(こうしゅういんでん)とは、山梨県の伝統工芸品[1][3]。鹿革を原料とし、漆で紋様を付けることを特徴とする[1][3]。
印伝は、江戸時代には日本各地で製造されていたものの、他産地では失伝したとみられ[1]、製法が現存するのは甲州印伝のみで、現代では山梨県の伝統工芸として残る[1]。甲州印伝の起こりは、山梨県で漆置きによる紋様付けが始まった1710年(宝永7年)頃[3]とされる。
甲州印伝は、鹿革を煙燻し黄褐色に染める「燻(ふすべ)」、型紙を使用して漆を置く「漆置き」と顔料で模様を付ける「更紗(さらさ)」、などの技法で模様付けされた後、縫製して製品に加工する[3]。
甲州印伝は、1987年(昭和62年)4月に経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定[1][2][3]され、1994年(平成6年)10月に山梨県郷土伝統工芸品に指定[1][3]されている。
脚注
関連項目
外部リンク
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