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畝 (単位)

尺貫法での面積の単位 ウィキペディアから

畝 (単位)
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(せ、ほ)は、尺貫法における土地の面積単位。日本のものは「せ」、中国のものは「ほ」と読み、同じ字を使うがその値や成り立ちが異なり、全く別のものである。日本の畝(せ)と区別するため、中国の畝を「ム」[1]あるいは「ムー」と現代中国語音で呼ぶことがある。

概要 せ、ほ 畝, 系 ...

どちらも畑の(うね)に由来するものと考えられる。

日本の畝

日本の畝(せ)は単純に(坪)の倍量単位となっており、30歩のことを指す。10畝を1(段)とする。

明治時代に1尺=10/33メートル=約0.303 030 303m と定められたので、1間 = 6尺 = 6X10/33m = 20/11m = 約1.818 181 818m、1歩(坪)= 1間 2 = (20/11m) 2 = 400/121 m2 = 約3.305 785 124 m2となり、1畝=約99.173 554 平方メートルとなる。この値は1アール=100平方メートルに非常に近いので、畝からメートル法のアールへの移行はスムーズに行われた。

中国の畝

畝(ほ、ム、ムー、簡体字: ; 拼音: )は、中国の伝統的な面積の単位で、6000平方尺(60平方丈)にあたる。これをアールに換算すると、1畝は約6.667アール、15畝が1ヘクタールになる[1]。なお、メートル法のアールやヤード・ポンド法エーカーにも畝の字を宛てており、区別のため、伝統的な畝を市畝、アールを公畝、エーカーを英畝という。

畝の定義は時代によって異なり、古くは6尺をとし、100平方歩(3600平方尺)を畝とした[2]商鞅の時に240平方歩(8640平方尺)を畝とし[3]、その後は両方の畝が行われていたが、武帝の時に240歩に統一された[4]

代以降は5尺を歩としたため、1畝 = 240平方歩 = 6000平方尺になった[5]

畝の面積も時代によって異なるが、唐以降はおおむね6アール程度であった。

メートル法への移行が進む現代中国でも、畝は今なお盛んに用いられる単位である。中国語の慣用句として、「三十畝地一頭牛」(現代の市畝で換算すれば、30畝 = 200アール)と言えば左うちわの安楽な生活をさす。逆に「一畝三分地」(同じく、1.3畝 = 約8.67アール)といえば個人がかろうじて暮らせるだけの狭い畑をさし、転じて自分だけの空間を意味し、しばしば個人ブログのタイトルに使われたり、他人と共同しない利己主義を批判するのに使われたりする。

2006年の中華人民共和国第十一次五カ年計画で、中国がその人口を養うために 1.2億ヘクタールの耕地を保持する必要があると規定された[6]が、これは一般に「18億畝」レッドライン(十八亿亩红线)と称される。

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出典

外部リンク

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