硝酸ガドリニウム(III)

硝酸ガドリニウム(III) はガドリニウムの無機化合物である。原子炉において水溶性核毒として利用される^[1]。硝酸ガドリニウムは他の硝酸塩と同様に、酸化剤としてふるまう。

硝酸ガドリニウム(III)
識別情報
CAS登録番号	10168-81-7
3D model (JSmol)	Interactive image
ChemSpider	140078
ECHA InfoCard	100.030.385
PubChem CID	159266
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID80890648
InChI InChI=1S/Gd.3NO3/c;3*2-1(3)4/q+3;3*-1  Key: MWFSXYMZCVAQCC-UHFFFAOYSA-N  InChI=1/Gd.3NO3/c;3*2-1(3)4/q+3;3*-1 Key: MWFSXYMZCVAQCC-UHFFFAOYAX
SMILES [Gd+3].O=[N+]([O-])[O-].[O-][N+]([O-])=O.[O-][N+]([O-])=O
特性
化学式	Gd(NO3)3
モル質量	343.26 g/mol
外観	白色結晶性固体
密度	2.3 g/cm3
融点	91 °C, 364 K, 196 °F
水への溶解度	可溶
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途

硝酸ガドリニウムは、サバンナ・リバー・サイトの重水炉で利用され、保管および再使用の際には重水とは分けて取り扱われていた^[2][3]。加圧重水を使用するCANDU炉でも重水に溶解させて核毒として利用されている。

硝酸ガドリニウムは特殊なガラスやセラミックスの製造において、蛍光体となる他のガドリニウム化合物の出発物質としても利用される。