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硫酸アンモニウム鉄(II)
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硫酸アンモニウム鉄(II)(りゅうさんアンモニウムてつに、ammonium iron(II) sulfate)またはモール塩(モールえん、Mohr's Salt)は化学式 (NH4)2Fe(SO4)2·6H2O で表される無機化合物である。Fe2+ と NH4+ の2種類のカチオンを含み、硫酸鉄(II)と硫酸アンモニウムの複塩である。研究室において頻繁に用いられる試薬である。ほかの硫酸鉄塩と同じく、水に溶けてアクア錯体 [Fe(H2O)6]2+ をつくる。これは水分子が正八面体方向に鉄原子に配位した構造を持つ[1]。
この記事で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。 |
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用途
他の硫酸鉄(II)の塩に比べて、硫酸アンモニウム鉄(II)は鉄(III)に酸化されにくいので、分析化学において滴定によく用いられる。溶液中での鉄(II)イオンの酸化のされやすさは pH に強く依存していて、pH が高いほど酸化されやすい。モール塩の水溶液においては、アンモニウムイオンが溶液をわずかに酸性にするので、酸化プロセスが起こりにくい[1]。
モール塩の名はドイツ人化学者であるカール・フリードリヒ・モールにちなんでいる。19世紀、彼は滴定に関する多くの重要な方法論を発展させた。
脚注
参考文献
関連項目
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