トップQs
タイムライン
チャット
視点
福島第一原子力発電所設備の仕様
ウィキペディアから
Remove ads
福島第一原子力発電所設備の仕様(ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょのせつびしよう)では東京電力福島第一原子力発電所で建設・運用された各設備の仕様について説明する。
なお、原則として福島第一原子力発電所事故以前を対象とする。更新のあった部分については都度説明し、一部は関連記事にて説明を行う。
建設参加企業
なお、GEが主契約者に入った1、2、6号機については三井物産が代理店業務を行った[3]。
この他、6号機の放射性廃棄物処理施設はGEの子会社であるGETSCOが受注し基本設計を実施した。GETSCOは日揮に詳細設計、建設工事、試運転を任せたが、TBFなど一部のユニットについてはGEからの支給品であったと言う[3]。プロセス計算機についても、2号機までは輸入品でGE/PAC-4020を使用していた[4]。
Remove ads
主要建物建築仕様(建設時)
要約
視点

1号機、2号機の主要な建屋の建築仕様については『原子力学会誌』、『発電水力』他で紹介されており、その建築の仕様は下記のようになっている[5]。原子炉建屋、タービン建屋、排気塔などはいずれも施工基面高10mであるが、取水路開渠付近に設けられたポンプ室の施工基面高はO.P.7.5mであり、超高圧変電所は施工基面:O.P.35mにある。
原子炉建屋
- 1号機原子炉建屋
- 平面寸法:約41m×41m
- 高さ:約49m
- 階層:地上5階、地下1階
- 構造:燃料取替床まで鉄筋コンクリート造、その上部は鉄骨メタルサイディング張り
- 全重量:66,400t
- 建物重量約55,000t
- 原子炉本体他機器重量:約11000t
- 常時接地圧:約36t/平方メートル
- 2号機原子炉建屋
- 平面寸法:約45m×45m
- 高さ:約62m
- 構造:全部鉄筋コンクリート造
- 全重量:99,900t
燃料取替室には燃料取替装置および天井走行クレーンが取り付けられている。また、運転員の移動のためのエレベータもある。内部は負圧に保たれ設計上の内圧は0.018kg/平方センチである。
3-5号機は2号機と同じBWR-4(GE型)であり、主要寸法は概略同様である。
タービン建屋
- 1号機タービン建屋
- 2号機タービン建屋
- 張間:約67.6m
- 桁行:105m
- 高さ:37m
- 階層:地下1階地上2階
- 構造:鉄筋コンクリート造
- 総重量:110,400t
- 天井走行クレーン:150t吊り
タービン建屋はいずれも1階および地下1階に原子炉給水ポンプ、給水加熱器、補助冷却系交換器、予備ディーゼル発電機、所内ボイラ等補機類が配置され、2階のタービン操作床と称する場所にタービンが据え置きされている。なお、タービン発電機の架台は構造的に建物と分離しており、基礎版から自立している。架台形式は高位同調型と呼ばれ、架台に要するコンクリート量だけで2700立方メートルとなる。
3-5号機は2号機と同じBWR-4(GE型)であり、主要寸法は概略同様である。
コントロール建屋
- 階層:地下1階、地上2階
- 幅:約17m
- 長さ:約22m
自動制御室、計測装置、電子計算機を備えた中央操作室が2階にあり、1階以下にはケーブル処理室、バッテリー室がある。
廃棄物処理建屋
- 幅:約22m
- 長さ:約55m
- 排気塔
- 高さ:約120m
- 排気流速:約17.5m/sec
この他、1980年代に4号機の南側に大規模な放射性派生物集中処理施設が建設された。
使用済燃料貯蔵施設
各プラントの使用済燃料貯蔵プール容量の不足を補うため、1990年代に乾式、プール式の2施設が建設された。
建屋塗装
建設時から打ちっぱなしだった原子炉建屋、タービン建屋の外壁は、1986年から塗装された。防食と景観への配慮が目的で、1987年2月までに8億円を投じ、10平方メートルを塗装した。最初の塗色は薄茶とクリームの2色であった[6]が、後に1〜4号機はブルー、5、6号機はグリーンのモザイク模様に改められた。ブルーは海、グリーンは山を象徴してあしらわれたものである[7]。
非常用発電機仕様
下記は、2011年の本発電所事故時点での非常用発電機の設置仕様である。
Remove ads
主要機器詳細仕様
要約
視点
本節は土木建築より据付した電気機械設備を中心として説明する。記述は文献発行時を基準とする。その後改造、交換された箇所については改造後の仕様を記述した文献について明記する。
Remove ads
脚注
参考文献
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads