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空五倍子色

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空五倍子色(うつぶしいろ)とは、虫こぶ(別名を五倍子/「ふし」という。中が空洞なことから空五倍子とも)で染めたやや褐色がかった淡い灰色のこと。

概要 16進表記, RGB ...

平安時代から喪服に使われていた。

概要

ミミフシシロアブラムシがヌルデに産卵してできる虫こぶを乾燥させて粉末にした五倍子粉(ふしこ)の主成分である可溶性タンニンを、酸化鉄の溶液で発色させた色をいう。 同じ原理を用いるものに、お歯黒(同じく五倍子粉を酸化鉄で歯に染めつける)がある。

古来喪服などに染められていた色で、古典小説などに登場する「薄墨の衣」は墨で染めたものではなく五倍子染めである。

関連項目

参考文献

  • 福田邦夫『奇妙な色名事典』青娥書房 ISBN 4-7906-0140-4
  • 福田邦夫『すぐわかる 日本の伝統色』東京美術 ISBN 4-8087-0784-5
  • 吉岡幸雄『日本の色辞典』紫紅社 ISBN 4-87940-549-3
  • 長崎盛輝『かさねの色目 平安の配彩美』青幻社ISBN 4-916094-54-9

外部リンク

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