第七号輸送艦

第七号輸送艦 （だいななごうゆそうかん）は、日本海軍の輸送艦。第一号型輸送艦の7番艦。離島への輸送任務中に撃沈された。

第七号輸送艦
基本情報
建造所	三菱重工業横浜造船所
運用者	大日本帝国海軍
艦種	輸送艦
級名	第一号型輸送艦
建造費	6,912,000円（予算成立時の価格）
艦歴
計画	マル戦計画
起工	1944年4月1日
進水	1944年7月3日
竣工	1944年8月15日[注釈 1]
最期	1944年12月27日被弾沈没
除籍	1945年3月10日
要目（計画時）
基準排水量	1,500トン
公試排水量	1,800トン
全長	96.00m
水線長	94.00m
垂線間長	89.00m
最大幅	10.20m
深さ	6.50m
吃水	3.60m
ボイラー	ロ号艦本式水管缶（重油専焼）2基[注釈 2]
主機	艦本式ギアード・タービン1基
出力	9,500hp
推進	1軸
速力	22.0ノット
燃料	重油 415トン
航続距離	18ノットで3,700カイリ
搭載能力	貨物260トン、14m特型運貨船4隻
乗員	計画時148名
兵装	40口径12.7cm連装高角砲1基、25mm機銃 3連装3基、連装1基、単装4基、爆雷18個
搭載艇	13m特型運貨船1隻 6mカッター2隻
ソナー	九三式水中探信儀1組 九三式水中聴音機1組

艦歴

マル戦計画の計画名特務艦特型、仮称艦名第2907号艦として計画。1944年4月1日、三菱重工業横浜造船所で建造番号552番船として起工。5月10日、第七号輸送艦と命名。同日付で第一号型輸送艦の7番艦に定められ、本籍を横須賀鎮守府と仮定。7月3日進水。8月15日竣工^{[注釈 1]}し、本籍を横須賀鎮守府に定められ、連合艦隊附属に編入。輸送任務に従事。

8月31日、3830船団（3隻^{[注釈 3]}）を本艦ほか2隻^{[注釈 4]}で護衛し硫黄島へ向け館山発。同日、潜水艦を探知し爆雷戦を行う。

9月1日、「父島方面敵機動部隊策動」の知らせにより、船団は八丈島への避難を命じられる。2日、八丈島神湊に入港。4日、船団は常用石炭不足となった常磐山丸を残し、八丈島発。8日、父島二見港に入港。11日、父島を発し硫黄島へ向かったが、同日第二博運丸が被雷沈没したため救助を行う。本艦は八丈島での揚塔を命じられ、揚塔後横須賀へ帰投。25日、連合艦隊隷下に新編された第二輸送隊に編入。

12月27日、硫黄島輸送作戦中、硫黄島東方でアメリカ駆逐艦と交戦し沈没した。

1945年3月10日、第七号輸送艦は第一号型輸送艦と第二輸送隊から削除され、帝国輸送艦籍から除かれた。

艦長

艤装員長

1. 篠田良知 少佐：1944年7月31日 - 1944年8月15日

輸送艦長

1. 篠田良知 少佐/中佐：1944年8月15日 - 1944年12月15日
2. 鳥海金吾 中佐：1944年12月15日 - 1945年1月5日